巻内

縞模様のパジャマの少年の巻内のネタバレレビュー・内容・結末

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

いつか絶対観なきゃと思ってた
やっと覚悟決まったので観たんだが、ラスト15分から本当逃げ出したいくらい観るのが嫌だった
展開は何となく察してた&噂にも聞いてたので驚きは殆ど無かったのだが、BGMの焦燥感とか盛り上がりが本当に上手くて、文字通り地獄を体験した。つらい

ラストシーンあたりで、アリアスター監督作品みたいな感じで2人の見るも無惨な姿になった死体を映して終わるエンドなんだろうか……と思ってたんだが、静寂のガス室の扉を映して終わるエンドに唸ったし、絶望するしかなかった
こんなこと言っちゃ不謹慎だが映像としての魅せ方が上手すぎる
もっと直接的な残虐行為/殺人/グロテスクな死体等をモロに映してくるのだろうと覚悟して観てたので、そういった要素は一切なかったのが逆に怖かった

ブルーノとシュムール以外だと、ナチスの思想に完全に染まってしまった姉と、ラストシーンの母の慟哭が本当に辛かった
大雨の中で全てを理解して泣き叫ぶ母……ここの演技凄かった。胸が苦しかった

とにかく苦しかったけれど、全てにおいて見る必要があったし、知ることができて良かったと思っている
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