ホラー映画
ダメだよ、そっちに行ったら!
ほらダメだってば!
ホラー映画を観るときにこんな事を思ったりしますね。
それならば、ご多分にもれずこの映画はホラー映画だと強く主張したい。
ドイツ人少年と収容所のユダヤ人少年との交流を描いた作品。
少年同士の交流は心暖まります。
人種によって隔てられてしまった互いの境遇。
大人達の勝手が作り出した歪な環境には憤りを感じます。
せめて子供だけは。
既に起きてしまった人類最大の過ちに対して無駄とは知りながらも思わずそんな願いを抱いてしまう。
でも、戦争や収容所での虐殺に対して怒りを感じること以上にただただ恐怖を感じました。
そして見終わったあとの放心状態。
映画を観て初めて怖くて泣きました。
話の流れからハッピーエンドを予想する人はいないでしょうから、しっかりと構えて観ることが出来るはず。
それでもその予想を超えた衝撃。
途中で結末が完全に分かってしまったとき、思わず目を背けたくなります。
そっちはダメだよ!
心の叫びも虚しい後味の悪さ。
お願いします。
これは、ホラー映画のコーナーに置いておいて下さい。