キッチー

縞模様のパジャマの少年のキッチーのレビュー・感想・評価

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
3.2
悲劇。
こんな映画をなんで作ったのか、意図が解らない。ホロコーストの被害者たちが喜ぶとも思えないし、ありえないフィクション。あまりにも軽率な父親の判断、あまりにも無知な家族、あまりにもありえない設定でした。実話なら許せたのですが...

なにも知らない純真な子供の友情を描きたかったのか?それとも1つの小さな悲劇を描きたかったのか?こんな悲しい話でも大きな悲劇の前ではなんの役にも立たないというのに...
いったい、この話から何を感じればいいのでしょう。

なんとなくソフトな感じの邦題で借りてみましたが、なんか納得いかない映画でした。



(以下多少ネタバレかもしれません)

追記 : 2020.9.17 ちょっとモヤモヤした内容だったので、このモヤモヤはどこからくるのか、考えてみました。
たぶん、ナチス将校で完全な加害者である父親がみすみす子供を喪うようなミスをする筈がないのにそのような話になっていたからなんですね。仮にたまたま近くにいたナチスに関係ない無知な父子だったとしたら、号泣して戦争の悲惨さをストレートに感じるいい映画だったと思うんです。
わざわさナチスにしたのは何故?単にインパクトを狙ったのか?それとも皮肉なジョークのつもりなのか?それともドイツに同情する気持ちがあって贖罪のようなものを含んでいるのか?
製作者の意図が理解出来ません。子供たちの演技が良かっただけに、純粋に号泣出来たら良かったのに...

他の方のレビューを見る度に、自分の見方はズレてるのかなと思ったりして、自分の考えを追記してしまいました。
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