キングボブ

縞模様のパジャマの少年のキングボブのレビュー・感想・評価

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
4.5
なんだこの辛い映画は…。
ホロコースト系は色々見てきたが、95分間ずっと胸を締め付けられ、最後にどん底に落とされる…こんな経験は初めてである。
ただあっという間に終わったのは、その内容にグッと引き込まれたからであろう。
ナチスの軍人の家族の目線から描いた珍しい作品であり、戦争の不毛さなど、本当にたくさんのメッセージが込められていた。
全編にわたって子ども目線なので、内容も非常にわかりやすい。
戦時中の日本にも言えることだが、おかしいとはわかっていながらも表立って言えない辛さ。そんな感情を母親演じたヴェラ・ファーミガが見事に表現した。そしてそこが本当に救いとなった。

これこそ歴史を知らない子どもたちに見せるべき映画なのではないだろうか。

見ているのが非常に辛いが、映画として本当に素晴らしい仕上がりで世界中の人が観るべき映画だと思う。
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