ハレルヤ

エクスプレス 負けざる男たちのハレルヤのレビュー・感想・評価

4.2
アメリカンフットボールの伝説的な黒人選手、アーニー・デイヴィスの人生を描いた実話ドラマ。

早速ですが邦題に一言。これダメでしょう。近い時期に公開されたイーストウッド監督作の「インビクタス 負けざる者たち」を意識しすぎてて下手したらパチもん扱い受けるようなタイトル。考えた人センス無さすぎ。

実際肝心の内容は、もう間違いのない出来でしたね。そもそもアメフトものは名作だらけという勝手な印象ですが、本作もその仲間入りと言って良いかもしれません。

人種差別が根強く残る1950年代後半。圧倒的に不利な立場から始まる主人公のアーニーですが、どんなに過酷な状況でも「プレーで返す」というスタンスで挑み続ける姿はスポーツマンの鏡と言えるもの。

同じようなテーマを扱った「タイタンズを忘れない」や「グローリーロード」にも通じる感動と興奮の連続でした。手に汗握るほどの迫力に満ちた試合のシーンに、選手とコーチの垣根を越えて結束力が高まっていく流れも素晴らしかったです。デニス・クエイドも唾飛ばしまくりの熱血コーチ役で、普段と違う彼の姿も必見。

何度も押し寄せる困難を乗り越えて栄光を掴むアーニーですが、そんな彼でも病魔という敵には勝てず。23歳という若さで亡くなったのが本当に残念です。

短いながらもその人生で多くの人に希望を与えた彼の物語は、誰にでもお勧めできますし、本作の知名度の少なさが勿体ないと思いますね。

アニーがアメフト選手としてやっていく事を志すキッカケになったのは、黒人初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンの活躍。彼が題材となった「42 世界を変えた男」との繋がりも感じられたのは、個人的に興味深いところになりました。
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