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グッドナイト・ムーンのpauhのネタバレレビュー・内容・結末

グッドナイト・ムーン(1998年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

軽い気持ちで観たはずが想像以上に心にくるシーンが多く、驚く程何度も泣いてしまいました。
初めは子供達も素っ気なく寧ろ長女は特に牙を剥いている状態で、産みの母であるジャッキーも刺々しく彼女らが相入れる事はあるんだろうかと不安になる程でしたが、物語が進むにつれて互いを母として認めていく展開に感動しました。
登場人物それぞれの気持ちもよく伝わってきて、子からすれば母から父を奪った嫌な女性状態でそりゃ嫌いに思うよなとも思い、ジャッキーのイザベラと子の仲が深まっていくにつれて喜ばしい筈が虚しくなるような切ない思いもわかり、イザベラの本当の母には勝てない心憂い気持ちなど感情移入できる場面が多かったです。
特に病を子供達に告白した後の三人で楽しそうに歌い踊るシーンが明るい場面の筈なのに胸が苦しくなり、母はどんな気持ちで笑っているんだろうとか、子からすれば遠くない未来に居なくなってしまう母との幸せな時間過ぎて楽しそうに笑う3人を見て泣いてしまいました。
後半のレストランで二人の母がお互い本音で対話するシーンでのアンナの結婚式を想像した会話で、その時産みの母を思う娘へのやるせない気持ちと反して思って貰えなかった時の不安を零す二人の気持ちが、両方とも理解出来て胸が苦しくなりました。
最後のイザベラも家族として迎え入れられた笑顔の集合写真も素敵で二人の母の嬉しそうな表情が良かったです。
Ain't no mountain high enoughが好きになる、心にグッとくる作品でした!
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