まいこ

最後の人のまいこのレビュー・感想・評価

最後の人(1924年製作の映画)
4.0
ホテルでポーターをしている老人は、金モールの制服を着るこの仕事を誇りにしていた。しかしある日思わず疲れを見せているところをホテルのマネージャーに目撃されてしまい…。
サイレント映画の金字塔。ムルナウを知ったのは大学1年生の春講義で、『ノスフェラトゥ』を観たり、時間の問題で本作のラストだけ教えられてたり、と興味はあるのにまともに観たことないなという事に気づき今回鑑賞。もーーなんですかこれは、エミール・ヤニングスの表情最高すぎませんか。おかげで泣かせてもらいました(ちょろい)。制服を着脱するだけで人の纏う風格ってこんなにも変わるもんなんですか。正直、「仕事だけで」と思ってしまったり、家族冷たすぎない?と感じてしまうところは多々あるけどそこらへんは昔の、しかも国が違うので割愛。今観ても飽きない上にほぼ字幕なしで意味が分かるし、あまりにも悲しすぎる不憫さに別ENDを収録するというエピソードはとっても好き。
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