最後の人の作品情報・感想・評価

「最後の人」に投稿された感想・評価

夢のシーンが意図的にやってんのかフィルムの状態が悪いからなのかわかんないけどトリッピーですごかった
穂洋

穂洋の感想・評価

4.0
最後の授業でテストの前に観て分析しなきゃいけなかったってのもあるけど割と面白くて見入ってしまった
TaiSef

TaiSefの感想・評価

4.2
すげえ、エミール・ヤニングスすげえ。

トランペットのシーンとか街の布団干すシーンとかそれだけじゃなくシーンシーンが面白いのなんの

無字幕サイレントだからこそ映像だけで人に理解させる工夫とかされてて、映像だけで理解できちゃうじゃん!って

カメラワークとエミール・ヤニングスすげえ
実生活を冷徹にあるがままに描く。それも映画の一つのあり方かもしれない。
しかし、反実仮想…ありえたかもしれない未来を夢見てもいいではないか。映画のもたらす救いの夢をこれでもかと炸裂させるラスト。
Moeka

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4.1
カリガリ博士に続いてドイツ表現主義ではこの作品が好きかも。老ポーターがあることをきっかけに自慢のホテルの制服を剥奪されることから悲劇か始まる。人あっての制服のはずなのに制服に支配されているという滑稽な悲劇。権威主義への皮肉と共にドイツ人の制服フェチが見える。スムーズなカメラワークと二重露光、抽象的表現と過剰な演技で字幕がほぼ無くても恐ろしく伝わってくる。制服が取られた時にホテルが一気に威圧的に見えるのも周りの人々が嘲笑しているように見える。サイレント時代に映画は人の心の暗部まで映像技術で映し出せることを示した作品だと思う
dude

dudeの感想・評価

3.9
老いた男が仕事や尊敬を失っていく悲劇。酒に酔って人の顔が二重に見えたりなど画面が悪夢的。エレベーターから降りてきて勢いよく回る回転扉の向こうは土砂降りというオープニングが最高だったが、それに対し便所へ続く二枚の扉の寂寥感よ...。
大雨の翌日、快晴となって人々が一斉に布団を干し始める多幸感。これこそ生活という嬉しさ。それが一転、主人公は解雇同然の配置換え。収監されるかのようにドアへ吸い込まれていく絶望の背中が痛々しい。サイレント映画であることを皮肉るように、笛とラッパの連なりから叶わぬ妄想へ突入していくのも残酷。
床ずれ

床ずれの感想・評価

4.0
『最後の人(Der Letzte Mann)』というタイトルと、あのエピローグから、ふとヴェーバーの言葉を思い出す。「「末人たち」》letzte Menschen《にとっては、次の言葉が真理となるのではなかろうか。「精神のない専門人、心情のない享楽人。この無のもの(ニヒツ)は、人間性のかつて達したことのない段階にまですでに登りつめた、と自惚れるだろう」と。──」(『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』)
こんな100年近く昔の作品に、“リストラを家族に報告できず、公園のベンチで時間をつぶす父の悲哀”…と通じる(?)テーマが既に描かれていたとは…!

左遷の通告に腰骨までやられたようなショックの受け方や、酔っぱらって見た夢の内容、卑しい嘲笑に曝される…など、基本「あぁ、不憫…可哀想に…」と思いながら観ていたのですが、目の前のトイレの仕事よりも失った制服(権威)にばかり執着している様子に、この男自身も別段立派なわけではなく、観ているこちらの恥部をきちんと映し出してくる、意地悪な味わいでした。

付け足されたラストには賛否両論あるようですが、自分は(なくても十分成立しているのは前提で)わざわざ「あんまりなので付け足してあげました」というテロップを残した点や、男の家族は出て来ず、結局のところ享受しているのは物質的な豊かさ…という点に、これはこれで皮肉が効いているな…と思いました。
ムルナウだっただけに付け加えられたラストによる不粋さというか個人的にはマイナス効果しかない顛末に正直がっかりした。