最後の人の作品情報・感想・評価

「最後の人」に投稿された感想・評価

Ryosuke

Ryosukeの感想・評価

3.8
サイレントに慣れきっていない未熟さから、時折退屈感を感じてしまったが、傑作だということは十分伝わってくる。ピアノ生演奏@ギンレイホール。
表現主義的な演出が光る。扉の先の暗闇、虚しく揺れる扉。ビルが倒れてくる幻想シーン。
多重露光であざ笑う人々を映したカットは「メトロポリス」等にも影響を与えていそうな感じ。隣人の馬鹿にする顔を歪んだように捉えるショットも面白い。
手持ちカメラによる酩酊、幻想シーンは白眉。辞令を渡されるシーンもピンボケによって視界のぼやける様子を表現。カメラが俳優の主観を映し出す瞬間が面白い。多重露光、歪んだ画面、ポジネガ反転等の技術はあくまで主人公の心情表現に寄与するものである。
マンション中に噂が広まっていく描写も、サイレント映画ならではで印象深い。ズームを効果的に用いた、隣人女性に配置転換がバレるシーンも、まるで殺人現場でも見つかったかのような(サイレント期ならではの)リアクションをするので面白い。
ドアをすり抜けるカメラワークはこの時代から用いられている。「市民ケーン」やヒッチコックの諸作品でお馴染みのドア、窓のすり抜けだが、どの作品が初出なのだろうか。
ラストの追加シーンは賛否両論。シーンの導入の長回しが流麗である。唐突にコメディタッチにすることで違和感を感じさせる。個人的には、このようなことは現実には起こらないということを突きつけ、強調するような効果を出しているように思え、悪くない気がする。ただちょっと長いので、無駄なカットを取り払えば蛇足感も出ないのではないかと感じた。
mingo

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4.0
合言葉は「キャメラを持って語れ」に呼応したかのような新たな映像表現を切り開いたムルナウのサイレント期の傑作。都会のセットを用いるのを考慮すると、オールタイムベスト「サンライズ」に繋がってくるのも胸熱。柳下さんのピアノ演奏が、エミールヤニングスの迫真な演技を心情表現しててお見事すぎた!高齢者というテーマに「制服」を介した内なる征服を表現主義的に魅せるのは流石の一言。ラストのエンディングの付け足しは一生論議されるだろう。個人的には無期限保留、
Scopio

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-
カメラワークと画角と主人公の老いぼれていく様が好き。上手い。。
atsuki

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4.0
"制服"というフェティッシュに取り憑かれた老人。階級とは反して、図らずも堕ちて行く年齢に運ばれた命。サイレント映画ながら中間字幕が無く、カメラで語り、プロットで撮るような画期さ。唯一、終幕として入る"あの字幕"。ドイツ表現主義的リアリズムながら、脚本家がオブジェクティブな映画的救済を与えるのか!
Shoty

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4.3
セリフは無いのに語り力が素晴らしい カメラと演出!
もし主人公が新しいポジションの仕事で倍稼げたとしても彼は降ろされたと とるだろうね 彼の制服への誇りの話なので僕はエピローグは無くてもいい派です でも別にあってもいいです
JAmmyWAng

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4.6
だって、本当に観ている通りに没入しちゃうんだもん。目と画で通じ合う。MURNA・ウ…色々スゴい。
左遷以上に、制服を剥奪されることで自己を見失ってしまう哀しき仕事人間の末路。めちゃくちゃ辛い話だが、ヤニングスの大袈裟なサイレント芝居と音楽で割かし可笑しく鑑賞した。
賛否別れる取って付けたようなエピローグも自分的にはアリ。笑ったし、あれ無かったら『嘆きの天使』のそれと被り過ぎる(こっちの方が先だが)。
夜警のおっさんの優しさが唯一の救いだったなマジで。あなたが居てくれて本当によかった。
加賀田

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3.5
手ぶらで出勤するのかっこいい、僕も最近アルバイトに行くときにそうしている
途中まではカメラが回転してんだかよくわかんないようなエキセントリックな映像使いで見てて面白いのに、最後であのオチは拍子抜けだ
堊

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4.2
すごい。
カバンが天空へ向かっていく衝撃と物哀しさ。
横移動がカッコよすぎる。
制服パクるときだけ爆速なのがツボ
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