最後の人の作品情報・感想・評価

「最後の人」に投稿された感想・評価

名作、という感じがあった
最後には蛇足感もあるが、まあ無いなら無いで辛いし、難しいところだ
lag

lagの感想・評価

4.3
エレベーター、回転ドア、煌びやかな雨降る夜の街と流れるOP。よりにもよって結婚式の日に立派な制服のホテルのドアマンから白の作業服の洗面所の清掃員になった男。左遷を知って嘲笑う顔。どん底へ墜ちる。ありえないエピローグ。

THE LAST LAUGH. 中間字幕は片手で数えるほど。

このレビューはネタバレを含みます

金モールの制服に身を包み
高級ホテルのドアマンを務める男
近隣住民や家族からも敬意を払われる存在だったが
老齢による事から地下室のトイレ係へ左遷されてしまう。



  ☆ --------------------- ☆



          ネタバレになるので
  ↓  作品が気になる方は閲覧しない方がいいです。 ↓



<サイレント映画>
監督の「ノスフェラトゥ」が大好きなので鑑賞
ねぎらいの言葉の一つもかけられない家族と
職業や役職だけでしか人の器を計れない人達。
現実を目の当たりにし叫ぶ妻
恐る恐る歩く男を追うかのように
次々と開かれるドア、笑う狂気的な笑み
悪口や噂話に花を咲かせる女どもの生き生きした姿が恐ろしい。
小さくなり衰えてゆく主人公の背中に
寄り添うようにガウンをかける警備員
小柄なマル眼鏡のトイレ係
泡まみれになった手で愛おしく抱擁する主人公
彼の溢れ出る思いに救われた。(ちゅーばー)
鴉

鴉の感想・評価

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やっと寝落ちせずに最後まで観れた。小学生レベルの強引過ぎる展開に口元が緩む。『素晴らしき哉、人生!』が(好き嫌いはともかく)必要な映画である理由が分かる。
「ムルナウは観るべき監督!」という直感があるのだがこれはいまひとつ(もっと手軽に観られたら…)。
mrhs

mrhsの感想・評価

4.5
以下の◯◯には全て同じ二文字が入るのだが、俺が◯◯大学在籍時に

「私は◯◯大学の付属校から◯◯大学、そして◯◯大学の大学院に進み、今◯◯大学で教授をやっています。私の人生は◯◯大学であり、趣味は◯◯大学です」

と大真面目に自己紹介する教授、つまり仕事=人生の教授がいたのだが、その人のことを思い出してしまった。
しおり

しおりの感想・評価

4.3
職業や制服がその人を物語る時代とでもいうのでしょうか。
あの制服には老人の人生と尊厳が詰まっていたのだ。それは理解できないし理解したくもないものなのだけどなぜか無視できない切迫感がある。
小一時間ずっと続く悲哀に浸らされて、どっと疲れてしまうくらい映画の中に引き込まれる。

そして、ナレーションとともに迎えるハッピーエンドは、主人公の老人にとって本当にハッピーエンドなのか?ケーキを頬張る老人が映し出されるまでのカメラの動きが秀逸で完璧すぎた。

カメラワークや部屋の窓からぱらぱらと布団が干される演出も光るところあり。
菩薩

菩薩の感想・評価

3.8
どんな仕事であれ一生懸命に取り組んでいれば、周りがとやかく言おうと対して気にはならないのであろうが、その老人にとっての金モールの制服は制服以上の価値があるものであり、彼の人生、彼の権威そのものである。それを剥ぎ取られてしまったら、彼の手元には何も残らない、何も残らない彼を、周囲の人間が嘲笑う。いつかそんな日が来るのは分かっていたであろうが、その日が来るのが突然過ぎた、心も身体もなんの準備も無く丸肌にされてしまったら、流石に誰でも打ちのめされる。せめて娘の結婚式だけは、そんな思いで起こした愚行が更に彼を追い詰める、彼を待つのはただ、孤独なだけの絶望でしかないが…。そんな悲劇を脚本家の善意が救う、現実ではまず起こり得ないであろう起死回生のラスト、それをどう取るかは人それぞれであろうが、こうして一人の人間を絶望から救い出し、希望の欠片を映し出すのも映画としての役割の一つであろうと、個人的には好意的に受け取れる。まぁとは言え随分と豪勢にやってくれちゃってんなぁ、とは思うわけだが…。質素倹約、慎ましく、慎ましく生きていこうではありませんか…。
Ricola

Ricolaの感想・評価

3.6
サイレント映画の俳優さんって、言葉を口で伝えられないから余計目で語る演技が秀でていると思う。
時に大げさなこともあるが、むしろそれが良いアクセントになっていることが多い気がする。

満足げで誇らしげな表情と、今にも自殺しそうなほど絶望に打ちひしがられた表情のギャップがすごい。

ストーリーは短絡的。

だけど演出に関しては面白かった。
流れるようなカメラワークや人々の顔のモンタージュ、など。

淀川先生は傑作と仰っていたが、わたしにはまだ早かったようだ。
毎度思うのだが、いつも公共トイレの清掃する方々は本当に大変だと思う。

「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」中に登場する「便所掃除の詩」を聞くと尚更なのだが、さて今回は華やか身分からトイレ係にまわされた老人の映画をチョイス。

サイレント期のドイツ映画を代表する作品で、革新的な映像表現で映画の文法をまた新たに確立したといわれる一本。

監督は「吸血鬼ノスフェラトゥ」「サンライズ」のF・W・ムルナウ。主演は第一回アカデミー主演男優賞受賞者として有名な名優エミール・ヤニングス。

ホテルの花形職業であるドアマンだった男が高齢を理由に、誰もが嫌がる洗面所のボーイへと左遷されてしまう。

あいにくと配置転換を言い渡された日は娘の結婚式で、男は出席者にいい顔を見せようとかつて着ていたドアマンの制服をホテルから盗んで出席する。

しかし、すぐに男が便所番に左遷されたことが親族や近所に知れ渡ってしまい、嘲笑われた男はあまりのショックに打ちのめされる……。

自分はホテル業界をよく知らないので、ドアマンが名誉職というのがあまり実感ないのだが、本編中に出てくるまばゆいぐらい立派な制服を見ると、それもすんなり納得させられる。

そして本作の大きな特徴はなんといっても映像のみによるストーリー説明で、つまり他のサイレント映画によく出てくる字幕による場面説明やセリフを極力排している。

だからこの映画。YouTubeで上がっている日本語字幕なしの動画でも内容がよくわかる。

あと作り手たちが楽しんで作っているのが感じる。

おそらくカメラが軽量化になり移動撮影が容易になったせいか斬新なシーンが多い。

窓越しから辞令を手に取るヤニングスを映したままカメラが窓をすり抜けて部屋に入ったり、夢の中でトランクを軽々と持ち上げながらホテルのロビーを縦横無尽に歩き回るのをカメラが追いかけたりするシーンは当時ものすごい衝撃だったのではないかと思う。

あと驚くのがあの急展開のラスト(;^ω^)

あんまりにもこれじゃ救いがないので、急遽付け加えたというラストなのだが流石に無理がある展開なので製作サイドがわざわざ注釈の字幕が入るという凄さ。

■映画 DATA==========================
監督:F・W・ムルナウ
脚本:カール・マイヤー
製作:エリッヒ・ポマー
撮影:カール・フロイント
公開:1924年12月23日(独)/1926年1月(日)
吉

吉の感想・評価

3.5
夢のシーンが意図的にやってんのかフィルムの状態が悪いからなのかわかんないけどトリッピーですごかった
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