福福吉吉

クライモリ デッド・エンドの福福吉吉のレビュー・感想・評価

4.0
◆あらすじ◆
サバイバルゲーム番組の撮影のため、出演者たちとテレビスタッフは森に訪れた。出演者たちは賞金を賭けたサバイバルを始めるが、森の中には人を喰う怪物たちが住んでいた。

◆感想◆
前作「クライモリ」(2003年)の続編になりますが、前作を観ていなくても充分楽しめると思います。

テレビ番組の制作に訪れた関係者たちが次々と襲われていく様子とともに襲ってくる怪物たちの側面も多く描かれており、スプラッターの部分が強化されている印象を受けました。

サバイバルゲームに出場する6人、サバイバルを監修している元海軍兵のデール、テレビスタッフのそれぞれはそれぞれ個性的であり、特にゲームに出場する6人に焦点が当たっていて、特に覚えようとしなくても自然に把握できるようになっていて良かったと思います。もちろん、大多数は犠牲者枠なので次々と死んでいきます。誰が生き残るのか、という部分の予想もなかなか楽しかったです。

前作と違い、人を喰う怪物たちについてその生活や彼らが生まれたわけなどが多く描かれていて、彼らの姿が長く出ていると、生理的嫌悪感がどうしても湧いてきて、辛いときがありました。特に捕まえた人を調理しているシーンが観ていてきついです。作り物だと分かっていても内臓がグチョグチョになって散らばっている様子はえぐかった。

サバイバルゲーム番組という設定が上手く活きていて、ゲームだったのが本当のサバイバルになる皮肉的な面白さがありました。出場者にそれぞれつけた撮影カメラの映像の使い方も良かったと思います。

前作よりホラー演出の部分で進化していてとても面白かったです。前作では謎であった怪物たちの正体まで綺麗にまとめていて良かったです。

鑑賞日:2023年8月16日
鑑賞方法:DVD
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