・ジャンル
スラッシャー/ホラー/カニバリズム
・あらすじ
文明社会崩壊後を想定したサバイバルリアリティ番組「アポカリプス」参加の為、ウェストヴァージニア州グリーンブライヤー郡の森に集められた参加者の面々
それぞれ異なる理由で賞金を求めやって来た彼らだったが襲いかかって来たのは想像だにしていない脅威だった
森に巣食う食人一家である
既に参加者の1人であった女優キンバリーは彼らに殺されていたがそれを知る者は誰1人おらず、プロデューサーのマーラが代役となり撮影は開始
間も無く密かに犠牲者が相次いでいき…
・感想
人里離れたウェストヴァージニア州の森に巣食う食人一家の脅威が人々を襲うシリーズ2作目
今作はサバイバルリアリティ番組が食人からのサバイバルへと変貌するストーリーとなっている
恐怖が付き纏う緊迫感の面では1作目に軍配が上がるものの食人を前面に出した不快感を煽るゴア描写や食人一家の描写が増えた点など優れた部分も多かった
前半では参加者達それぞれの癖あるキャラクターが強調されていてポップコーンムービー的な軽さが目立つ
対して戦闘が開始してからは前作同様にヒリついたムードで惨劇が展開されていくし、その前の時点で人肉を図らずも口にしてしまったりと陰惨さが良い
そして何より良かったのがナビゲーターとして参加していた軍人デイルの大活躍！
戦地仕込みのサバイバルスキルと戦闘術、更にダイナマイト弓矢での爆殺から無惨な最期まで裏の主役と言って良いレベルだった
また主人公にあたるニーナもヴィーガンなのにサバイバル番組に参加するという無謀な気取り屋かと思いきや危機に瀕してからは頼もしい存在になっていって、最後の責め苦から報復に至る姿はかっこよかった
クズが早めに退場してくれたのも見やすくて良かった
他にも「悪魔のいけにえ」オマージュと思われる晩餐シーンなんかもあり、スラッシャー好きには結構楽しめる内容だったと思う
前作でも言及された近親婚だけでなく化学薬品の漏洩という風刺的に感じられる一家の背景が新たに加えられていたのも良い感じ
軍人の参加もあって枯葉剤散布の件とかを思い出させてくれて、且つ現代の環境破壊や食品衛生などにも思いを馳せさせられるのが重たくて印象的
それでいて奇形近親相姦が映されたりとかタブー性も高いという…w
ラストも猟奇性と風刺性がダメ押しされていて好き
本シリーズはリブート以前までで計6作が製作されているけど次作以降がどうなって来るのか？
1作目と今作の良さを組み合わせた様な内容の物が1本だけでも良いからあると嬉しい
