U-NEXTマイリストに入っていた本作、238分と長いので後回しになっていたのが2024・12・31配信終了。アマプラにもないので29日から見始めギリで視聴完了。見てよかった!今こんな映画は作れない。
バイエルン王ルートヴィヒ(ヘルムート・バーガー/ヴィスコンティの愛人)の即位から死までを描く歴史絵巻。思ったより見やすかった。18歳の即位式の前、緊張でシャンパンを飲む手が震えていたルートヴィヒがワーグナーに入れ込み莫大なお金をつぎ込み政治を疎んじ周囲から孤立して水死(自死らしい)するまで。
見始めてすぐ…あれ?この人?!と思ったイケメン。ジョン・モルダー=ブラウンじゃない!なんという僥倖(震え)。ルートヴィヒの弟オットー親王役。誰も知らないと思いますがイエジー・スコリモフスキ監督の『早春』(1970)で瑞々しくも美しい青年を演じていた人。またまた見てよかった!
そして『プリンセス・シシー』で実質デビューしたロミー・シュナイダーが再びエリーザベト(=シシー)を演じているのが(勝手に)感慨深い。
ルートヴィヒがお忍びで訪れる男色の館が退廃の極みだった。歯が虫歯で真っ黒なのも。
本作はイタリア語だが、ルートヴィヒの声の吹き替えをジャンカルロ・ジャンニーニ(結構有名)がやっているそうです。