イチロヲ

謎の佳人レイチェルのイチロヲのレビュー・感想・評価

謎の佳人レイチェル(1952年製作の映画)
3.5
従兄弟の死の真相を捜索する青年が、容疑者となる美しい未亡人に心惹かれていく。ダフデ・デュ・モーリアの小説を映像化している、サスペンス・ドラマ。

幼くして両親を亡くし、歳の離れた従兄弟の庇護のもとに養われた主人公が、「従兄弟を殺害した犯人は嫁に違いない!」とばかりに単独行動に出る。しかし、実際に未亡人と会ってみると、物腰の柔らかい、蠱惑的な女性であることが判明する。

物語内容は「未亡人は本物の悪女なのかどうか」という部分に、ミステリーをもたせていくパターン。彼女の行動履歴を探れば探るほど、猜疑心が高まっていく。しかし、女性的な魅力に溢れており、慈愛を捧げてくれるため、奇妙な葛藤に見舞われる。

サスペンス演出に関しては、「ここで怪しいフラグが立ってますよー」とでも言わんばかりなので、「どんなフラグなのか」が先読みできてしまう部分あり。ヌードと濡れ場を加えると、サスペンス系の日活ロマンポルノになるところが面白い。
イチロヲ

イチロヲ