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THE SALTON SEA ソルトン・シーの4423のネタバレレビュー・内容・結末

THE SALTON SEA ソルトン・シー(2002年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます


ストーリーの方は終盤まで置いてけぼりを喰らうことが多かったように感じた。しかし、トムが善で、ダニーが悪。本当の自分を見失いその脆くてあやふやなふたつの狭間をゆらゆらと漂うヴァル・キルマーの演技がとても良かった。トランペットを抱いたまま炎の中で崩れ去る彼の姿が脳裏に焼きつく。そしてラストのソルトン・シーの美しさは逸品だ。そこにトランペットを投げ捨てる姿も、画面から放たれる雰囲気も全てが美しかった。トムもダニーも彼の中では死んで、それで一体何が残ったのか。復讐は出来たけれど、きっと傷痕は深いまま。ふたつの狭間の中で見出したものは、柔らかな光の射す道だったのか、それとも深い深い、深淵の果てだったのか・・・。
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