ミュウミュウの女刑事のミュウミュウは女だからってことで自分より仕事のできない者から居場所を奪われていたが、このヒロインは署内の仲間が多くて自分の実力をきちんと活かしていてまた違う面白さがある。同僚だけではなく自分と同じく父親を失った犯人とも心を通わせる。ハイジャックも隠した拳銃あっさりみつかったり、母親の説得で簡単に寝返ったり、ラストは後味も良くさっぱりした作品なんではあるが、敢えてドラマチックやエモーショナルな場面を排除していくイヴボワッセの手法は変わらず。誕生日ケーキや彼氏に頼んでハッキング、カフェで飲んだり遊園地のガラスの館でのシンプルな銃撃なんかほんとやたらと地味な演出なのに心に残る。主演のクレールヌブーさんベロッキオ作品にも出てるらしい。みたい。

見る前のイメージと裏腹に足で稼ぐ女刑事の地味な捜査もの。ミュウミュウのと似た路線なのかこれも好きなやつだった。同僚にモテまくるクレールヌブーさんの黒い腕吊るやつ、常連の14区のレストランも良さそう。呆気なくいい話で終わるのが勿体ない気もするがじりじり熱くなるハイジャックの場面、98年前後のパリ、街中の遊園地。素晴らしい。俄然気になるクレールヌブーさんのフィルモグラフィ。

亜流ダイハード映画かと思いきや　アクション映画でも無い　ドラマのスペシャル版みたい作品でした

一応クライマックスにはハイジャックが起こるけどスケール小さくてイマイチ
アクション映画でも無い地味なサスペンスとして見ればそれなりに楽しめるかもしれません