8Niagara8

田舎司祭の日記の8Niagara8のレビュー・感想・評価

田舎司祭の日記(1950年製作の映画)
4.2
クローズアップされた表情の説得力が凄まじい。モノローグ以上に雄弁な映像。

信仰と救済と犠牲。
司祭に寄り添うかのように抑制的かつ禁欲的なスタイル。
ムラ社会的な部分は海外でも同様で、その排他性は心身ともに突き刺さる。その攻撃性は計り知れず、病と同様にして、青天の霹靂の如く抗い難く、謂れのないものであるから、その心痛は多大なものとなる。
過酷な現実は信仰心ともバッティングする。
人間存在のちっぽけさ、それでもその生の力強さを如実に描き出す。

終盤のバイクのシーン最高すぎて言葉がない。
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