帰って来るなり挨拶もせずに部屋に閉じこもるような引きこもりが、お母さんを女装してぶん殴るシーンの唐突さに持っていかれた。ブレの多いハンディカムの粗い映像が、この作品の暴力性を示している。
その後も、女子高生たちが学校に登校するまでの朝支度シーンを執拗に描き、ピンク照明と暗視映像が交差する百合シーンなど、なかなか病的。つっても誰が誰だかわかんないし、恐怖が伝播していく様子より女子高生の日常にフォーカスしていくので、わりとどうでもいい感じで終わっていく。
あんま面白くはなかったけど、観ていてつまらなくはなかった気がするから、いい映画なんだと思う。
