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将軍たちの夜のMtSouthのレビュー・感想・評価

将軍たちの夜(1967年製作の映画)
3.5
「殺人も大規模だと偉業だが、小規模では犯罪だ。」
レジスタンスが大量虐殺される傍らで殺人事件の捜査を行う滑稽さ。
戦時下においても自らの正義を貫こうとするグラウ中佐の執念が、大量殺戮を善とする軍人的価値観のいびつさを相対的に浮き彫りにする。

『地球に落ちて来た男』のデヴィッド・ボウイにも通ずる、中性的な妖艶さを放つピーター・オトゥールの怪演に惹き込まれた。
ゴッホの自画像と割れた鏡のモチーフによってラストシーンが暗示されていたことに気付く。
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