あしたか

バックドラフトのあしたかのレビュー・感想・評価

バックドラフト(1991年製作の映画)
3.5
[あらすじ]
殉職した父の後を継いで、消防士になる決意をしてシカゴに戻ってきたブライアン。父の同僚と、今や消防中尉の兄スティーブンと大火災を戦う日々を送っていた。ある日、ブライアンは元恋人のジェニファーと再会し、彼女の上司に放火犯罪調査の仕事を勧められる(primeビデオより)


炎との壮絶な戦いを描く、文字通りとても熱い消防士ドラマ。そして炎に負けないぐらい兄弟2人の関係も熱い。
生き物のように襲い掛かる炎の迫力は恐ろしく、撮影現場の過酷さが想像できる。特にタイトルにもなっている"バックドラフト"現象は良い意味で心臓に悪い。またセットの壮大さは圧巻で、建物内での活動の様子はとてもリアル。
USJのアトラクションを体験した後に鑑賞したため、火事現場の苛烈さをより一層感じ取れたように思う。

主人公の兄を演じるカート・ラッセルが若くて、最初誰だか判らなかった。デ・ニーロは今回はあまり印象に残らない役。

放火犯は誰か?という謎を追いかけるサスペンス要素もあるが、こちらはオマケみたいなものなのであまり気にしなくてよい。それよりも立て続けに訪れる迫力ある火災現場での見せ場に要注目。

消防車の上でイチャイチャするシーンには笑った。舐めとんのか。

内容は至ってシンプルなのだが上映時間が136分と長めなのは気になった。

見終わってから気付いたが音楽がハンス・ジマーだった。道理でかっこいい。

終盤で身内同士のゴタゴタのせいで勝手にピンチになっているのは「何やってんだお前ら?」という感じではあったが、全体としては消防士というものへの敬意と感謝を感じられる作品に仕上がっていた。
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