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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦のHKのレビュー・感想・評価

3.5
戦国時代に生きる武士に漂う常に死と隣り合わせで生きるシリアスさと、しんのすけの周りで起こるコメディチックなドタバタ劇の軽妙さとのバランスが上手い。
加えて時代考証の緻密さ、ひろし(親)としんのすけ(子)視点の差異、また現代の文明を過去にタイムスリップして駆使するという誰もが一度は妄想した事のある展開など色々な要素で楽しめた。個人的には光と影の使い方(昼間であっても当時光源がないため薄暗い屋敷など)が作品のリアリティを高めていてよかった。運命からは逃れられないし、歴史の潮流から見たらちっぽけなものであるが、それでもこの物語には意味があったと思わせてくれる様な内容だった。
01年(オトナ帝国)と02年の今作の完成度の高さに驚く。
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