スローモーション男

ドアをノックするのは誰?のスローモーション男のレビュー・感想・評価

ドアをノックするのは誰?(1968年製作の映画)
4.0
 巨匠マーティンスコセッシのデビュー作

モノクロ映像を駆使し、大学卒業作品にして過激で挑戦的な作品にしてしまいました。

主人公のハーヴェイカイテルが演じるのはカトリック教徒でイタリア系の青年。
街であった女性と恋に落ちるが彼には大勢の娼婦と関係を持っていて…。

ほとんどスコセッシ自らをハーヴェイカイテルに演じさせるという方法を取ってます。
カトリック教徒で清潔に生きようとするのに、性的欲求は抑えられずさらには暴力行為にも出る。後の『タクシードライバー』『レイジングブル』『グッドフェローズ』などの主人公に通じるものがありました。

また選曲センスや大胆なカメラワークや編集などもこの頃からキマッてますね!
オープニングのCCライダーから素晴らしい。
まだまだ荒削りだったり、妙に間延びさせてあるのは気になりましたが、スコセッシの原点というのを知れて良かったです!