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『悪霊少女/ドーン・オブ・ザ・デッド・チャイルド』に投稿された感想・評価

3.8
連投になりますので、
例の如くこちらはスルーしてください。

🐾

怪奇なムード満点の70年代ホラー。
恐るべき少女の物語。

田舎の森の奥深く、大きなお屋敷で父と兄と暮らす少女のところへ子守のお仕事でやってきた女性。
今作はこの子守の女性の目線。

少女は常にむくれた顔をしてて、『ヴァージン・スローター』や『白い家の少女』のようにミステリアスさが無い!
ちょっとときめきが足りないのが残念だけど、この映画のいいところはたくさんある。

その①映画全体を包む幻想的な描写
その②ゾンビの造形
その③まあまあグロもある
その④薄明りや昼間が多く、画面が暗すぎない(画面真っ暗すぎて何が起きてるかわかりづらいということがない)
その⑤後味いい、悪いはネタバレになるので伏せるが、好きな後味。

スモーク炊きすぎですよ、ってくらい白もや煙る深い森の奥の墓地。
少女が描く薄気味悪い絵や幻想的に描かれた回想、秘められた能力も示唆される。
少女のお願いを聞いてくれるというお友達の正体は謎めいていて、
挿入されるピアノ曲も不安をかきたてる要素たっぷり。

目を抉り取られた人間やらお腹を撃ち抜かれた男などグロ描写、
真っ白に炭化したような状態の悪鬼(ゾンビというよりも)などなど手作りな特殊メイクもいい感じ。

悪鬼から逃げ惑う中、男がせっせとやっつけてる横で子守の女性はずっと金切り声をあげるだけ…(全く役に立たない)がえんえん続くとこはちょっと長め…でも悪鬼がなかなか怪力で徐々に関門突破してくる様子はなかなかいい。

あとにゃんこがいけにえになります。
でも墓石の後ろから手が伸びてきて、ゾンビに手渡されるだけなんで、妙にほっこりしたり。
(英語字幕鑑賞)悪霊少女。……少女?
「ドーナッツぅぅ?」って言ったところあたりから、どんどん表情がブサイクに。短い丈の服着せて、髪を少女風に結って熊さんのぬいぐるみ持たせてもー20歳すぎにみえる!

途中の会話で出てくる毒草について調べてみた。夾竹桃らしい。ずっと住んでた公団住宅に沢山植えてあって毒だと知った時何とか使ってみたいと思ったものです。しかしだんだん毒性が周知されたらしく、庭や街路に植えることはなくなりました。

イタリアの70年代の映画が好きなのですが、アイメイクが素晴らしいんですよ。アイラインからマスカラ、アイシャドウ全て一体化して自然なグラデーション。
それに対しこのような新世界での映画はベッタリ塗ったアイシャドウ一色とかとっても垢抜けない。

トウモロコシ、ドーナツ、ミルクにフライドチキンの食卓は美味しそうでした。

あと、登場人物のファッションが場面ごとに変わるし、結構可愛いのでちょっと楽しい。

見て損は無いけど、見なくても損は無い映画でした。

音楽の減7和音が気持ち悪い……
3.5
山中の一軒家に住み込みの家庭教師としてやってきたアリシアン。しかし、ある日彼女はその家に住む少女ロザリーが奇怪な生物と戯れている現場を目撃する…というストーリー。
美少女が超能力を使って死者を操り、次々と人間を殺していく異色のオカルト・ゾンビホラーです。
森の奥にある屋敷で父と兄と共に暮らす、母を亡くした孤独な美少女ロザリー。彼女は不思議な力を持っており、墓場から死者を蘇らせて折り合いの悪い周囲の人間を襲わせる。その魔の手は兄と家庭教師として雇われたアリシアンにも及び、という内容です。
70年代に製作された異色ゾンビ映画ですが、VHS時は「悪霊少女」のタイトルで、TV放映時には「新チャイルド ゾンビ・蘇った死者の恐怖」、そしてDVDは「ドーン・オブ・ザ・デッド・チャイルド」というバッタもん感半端ないタイトルに変更されてます。
一応、ゾンビ映画ではありますが、映画のテイスト的には前半はゴシックホラー的な怪奇映画の雰囲気濃厚です。冒頭の、濃い霧に包まれた墓地でロザリーが可愛らしい子猫を墓石の裏から手を伸ばす何者かに餌として与えるシーンから怪奇映画の雰囲気抜群です。前半はとにかく映像や音響など不気味なムード作りに徹しています。ゾンビも前半は手だけだったり、木陰からハゲ頭がチラッと覗き見えたりするだけで、襲撃シーンも爛れた手が映るくらいです。なのでゾンビがどんどん出て来て人を襲う展開期待したらたるく感じられるかもしれませんね。基本スローペースで進んでいきますし。
ロザリーは美少女ですが、最初こそヒロインアリシアンに懐く様子見せますが、すぐに反抗的な態度とり始めてクソガキぶりを披露します。父親も父親で、夕食の席でキャンプしていた子供たちがシチュー作って、それを夾竹桃の枝で混ぜたせいで全員死んだという話をゲラゲラ笑いながら話したりと大分変人です(ロザリーもそれ聞いてクスクス笑うし)兄のレンは最初不愛想な感じだったけど一家の中では常識人でしたね。ロザリーが超能力で操る死人を使い、近所の老婦人や母親を殺した浮浪者、その黒幕である父親を次々と手にかけて行きます。
本作のゾンビは少女の超能力で死人が蘇ったというのは中々異色の設定ですね。前半は前述したようにチラチラとしか映りませんが、後半からは3,4体くらい出てきます。見た目は焼死体かミイラみたいな腐乱ゾンビという感じで、骸骨風のフルフェイスマスクにズタボロのボディスーツ着ており、全員同じ格好なので何かショ〇カーみたいです。走りはしませんがヒョコヒョコ動いて飛び掛かって来たり動きは猿みたいな感じですね。冒頭で子猫餌としてもらってたり肉食みたいだけどお食事シーンはありません。ゾンビに襲われた犠牲者の惨状が前半の大きな見せ場ですが、片目抉られた感じで顔全部血塗れになったり、顔半分抉られた感じで血まみれになってたりとメイクはチープながらこの年代の映画としては結構血の気が多いんじゃないでしょうか。
ゾンビが本格的に現れる後半からは、追い掛けられたレンとアリシアンがボロ小屋に立て籠もってゾンビの襲撃をしのごうとするという小規模な「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のような展開になります。ボロボロの小屋?廃工場?なのでゾンビがガンガン扉叩いて押したり、壁や床下から無理矢理入ろうとしてきてそれを主人公達が必死で防ごうとして、前半のまったり怪奇ムードが嘘のように盛り上がってきます。ゾンビの首棒で刺して流血したり、斧で頭叩き割ったりとこちらも当時としては結構頑張っているんじゃないでしょうか。
ラストはあれだけの事したんだからああなって当然っちゃぁ当然だけど、子供なだけに妙な後味の悪さ残りますね。
こじんまりとしてはいますが、オカルト皆既食濃厚な異色のゾンビ映画として楽しめる作品です。