マーくんパパ

カヴァルケードのマーくんパパのレビュー・感想・評価

カヴァルケード(1933年製作の映画)
3.2
題名『カヴァルケード』は大行進とのこと、1899 年の大晦日から1932 年の大晦日までの大英帝国ロンドンで暮らすマリヨット家とその召使家族ブリッジス家を巡る家族の物語。ボーア戦争に出征した夫たちは20世紀の幕開けと共に無事帰国、それぞれの子供たちはまだ幼い。マリヨット家の夫ロバートは爵位を貰い、ブリッジス家は自立してロンドンでパブを開くが夫アルフレードは酒浸りで馬車に轢かれ亡くなる。マリヨット家の長男エドワードは新婚旅行中にタイタニック号の惨事に遭遇し海に消える。幼い頃より踊りの好きだったブリッジス家の娘ファニーはダンサーとして名声を得るようになりマリヨット家の次男ジョーイと恋仲になるが、家格の違いから結婚認めてもらえないまま第一次大戦に出征し終戦間近に戦死。時は巡り1932 年の大晦日、マリヨット家のロバートとジェーン老夫妻が静かに家族の歴史を振り返る中、蛍の光の合唱が街に鳴り響く…。大きな歴史のうねりを紡ぐ物語だがそれから10年もしないうちに更に大きな歴史のうねりがやって来ようとはこの時点の誰もが想像していないだろう。正に歴史は繰り返すを後世に示した作品でした。