カヴァルケードの作品情報・感想・評価

「カヴァルケード」に投稿された感想・評価

1900年から1932年までを大英帝国に住むある一家の目線を通してCavalcade(乗馬隊)のように時代を駆け抜ける。

幸せな夫婦が時代に翻弄され、悲しみと喜びを分かち合う。時代に浮き立つ世の中を一家の目線を通じて現実的な感情を描き出す。壮大で感動的な素晴らしい映画だった。
犬

犬の感想・評価

3.3
未来

1899年、20世紀の直前の大晦日の夜から、1932年大晦日の夜まで
激動の時代を、ロンドンで暮らすマリヨット家と彼らに関係する人たちとを重ねて描くドラマ

ボーア戦争、タイタニック号、第一次世界大戦、そして、、

終わり方も含めて反戦映画なのかな?

ストーリーというより歴史の勉強

当時の出来事のハイライトみたいな感じ
かなり詰め込んでる印象

「蛍の光」とか有名な音楽も多数

それにしても人間は戦争しすぎ!
kazu1961

kazu1961の感想・評価

3.0
「カヴァルケード」
原題「Cavalcade」
1933/12月公開 アメリカ作品 2017-208
アカデミー賞作品賞再鑑賞シリーズ
1934年第6回 アカデミー賞作品賞

「歴史のうねりの中である家族の幸福と悲劇を妻であり母である女性の目を通し描かれた物語である」とオープニングで語られる通りの作品です。
大晦日のオープニング(1899年)で始まり大晦日のエンディング(1932年)で終わる、その間に、ロンドンの名門マリヨット家とその使用人家族が、愛する者を失いながら、30数年にも及ぶ激動の時代を生き抜く姿を大英帝国の盛衰と共にスペクタクルに描いています。
戦争シーン、とエンディングのシーンでいくつかの映像と音楽を重ね合わせる手法はぐっと迫ってくるものがありますね。個人的にはタイタニックの演出がツボでした。
淡々と進むか記録映画のように感じてしまいますが、当時ではトーキー初期の映画史に残る傑作だと言われるのですよね。

ノエル・カワード作の舞台劇を映画化したものである。原作舞台劇はロンドンおよびニューヨークでロングランを打ったスペクタキュラーな作品として名高い。フランク・ロイド監督。ダイアナ・ウィンヤード主演。イギリスの上流階級の歴史を描いている。第6回アカデミー賞で作品賞、監督賞、室内装置賞を受賞、主演女優賞にノミネートされた。
クワン

クワンの感想・評価

2.8
1899年の大晦日の夜から、1932年大晦日の夜までを大英帝国の戦時の背景とともにロンドンのある家族の物語が綴られる。ミニヴァー夫人と同様、戦時中のイギリスが舞台だけど、こちらはもっと昔、ボーア戦争から第一次世界大戦が背景の大河ドラマ。

こちらも貴婦人がメインだけどミニヴァー夫人ほと印象に残らない。夫がボーア戦争に向かい、長男が成長して結婚するも束の間、タイタニックの事故に巻き込まれ、次男も第一次世界大戦の戦場に駆り出されて、、

史実と家族の歩みを重ねるのはいいのだけど、ストーリーが単調に感じられる。歴代アカデミー作品賞は全て観ているが、その中で一番冗長、凡庸に思える。

アカデミー作品賞のDVDは第1回の「つばさ」から第81回の「スラムドッグミリオネア」まで81作品持っているのだけど、ある時、奥さんに「今まで、いくら映画にお金を使っているの?」という問いを投げかけられ、計算してみたところ、ちょっと怖い数字が出てきたので、第82回の「ハートロッカー」からは買い控えて、8年が経つ。そして、パッケージの時代から配信の時代に移り変わってしまった。

そして昨年の夏、私はFilmarksに出逢ってしまった。それ以来、私の心はたまに疼くのである。「ハートロッカー」以降はBlu-rayで揃えたい、、、私の心は配信で満たされないようだ。生まれた時代のせいなのか、所有欲が強いのか。多分、このハートロッカーの一線を超えたら、ハートロッカーの壁が決壊したら私はもう止めれない。止まらない。今、私を押し止めているのは、妻の生温かい視線だけだ。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

2.5
2010/9/8鑑賞(鑑賞メーターより転載)
1933年のアカデミー作品賞受賞作。19世紀末から20世紀初頭にかけてのイギリスで、激動の歴史の中で振り回され苦労を重ねていくある名門の一家と、それを追い越すように隆盛をつかんでいく召使い一家を描いた壮大な大河ドラマである。ボーア戦争、タイタニック、第一次大戦...一夜漬けの歴史勉強のようにやや盛り込みすぎで腹一杯にはなるが、次々と起こる出来事の中で家族を失いつつも生き永らえた夫婦の発する平和へのメッセージは、この映画のすぐ後に第二次大戦が始まってしまったことからも非常に重くそして残酷でもある。
ひろ

ひろの感想・評価

2.5
フランク・ロイド製作・監督によって製作された1933年のアメリカ映画

第6回アカデミー賞で作品賞、監督賞、室内装置賞の3部門を受賞した

日本で公開された時は「大帝国行進曲」という仰々しいタイトルだった作品で、20世紀初頭のイギリスの歴史を描いたアメリカ映画。原作者も脚本家もイギリス人で、フランク・ロイド監督もイギリス出身だから、実質はアメリカ資本のイギリス映画と言ってもいいだろう。

フランク・ロイド監督と言ったら1930年代を代表する監督で、アカデミー賞では馴染みの顔。アカデミー賞常連という以前に、アカデミー賞を主催している映画芸術科学アカデミーの創立者の一人なんだから、超偉大なる人物だ。スケールの大きい作品を得意とした監督だ。

イギリスを舞台にした作品は階級社会を描く作品が多いが、大抵は下層階級から見たイギリスを描くのが主流だ。しかし、この作品が面白いのは、上流階級の家族を軸にして、20世紀初頭のイギリスを描いていることだ。有名な例の豪華客船なんかも登場するし、戦時中の上流階級の在り方も興味深い。

ただ、やはりピンとこないというか、全く共感できない。歴史を勉強しただけといった感想だ。全体的に演技がくどいのも気になった。トーキー初期だから舞台俳優が多かったりして、舞台そのまんまみたいな演技になっているのかも。フィルムの保存状態も悪かったみたいで、画像と音声の劣化が気になった。アカデミー作品賞受賞作品だから観ておこうってぐらいの作品かな。
ボーア戦争(1899)、第1次世界大戦(1914-17)、戦後の社会混乱と、戦争に振り回されたロンドンで暮らすある貴族夫婦の激動の人生。妻であり母であった主人公が、その人生を振り返って感慨に浸って終わる1933年の大河ドラマ作品なのだけれど…
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その後の歴史を知っている私たちにしてみると、ここで振り返られてもなぁ。6年後にはまた戦争が始まってもっとひどいことになりますよ、と悪魔の予言を言いたくなってしまう。それにエピソードや人物の掘り下げが浅いし…、最後まで感情移入できずしまい。
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20世紀の始まる直前1899年の大晦日から始まる物語と説明されるのだが、細かいことを言うようだけれど、20世紀の始まりは1901年ですから。1900年はまだ19世紀ですから。残念!(どうでもいいか、こんなこと)
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1933年のアカデミー賞受賞作品ですが、翌年の「或る夜の出来事」の方がずっと面白いよ。
明けましておめでとうございます!新年1発目は第6回アカデミー作品賞受賞の本作にてスタートです!

1899年のボーア戦争から、1932年の大晦日までのイギリスの歴史を、とある一家の30年以上にも渡る波乱の人生を描いた一大叙事詩。って書くと、聞こえはいいんだけど、最近の映画を見慣れてるからなのか、相当あっさりした映画でした。歴代アカデミー作品賞の中では、相当微妙な一本だと思われます。

評価すべき点は、たぶん出征の見送りシーンとか、行進のシーンで見られる大量のエキストラを起用したスペクタクルシーンくらいかな、と。当時の技術としては画期的な気がする!
でも、シナリオの味気なさ&ありがち感と言ったら言葉にならなかった。翌年の『或る夜の出来事』とたった1年しか変わらないのに、なんでこんなにダラーンとしたお話になってしまうのだろう。こればっかりは当時の限界とか言えないと思う。いわゆるありきたりなメロドラマ。

役者陣も残念ながら魅力に欠けるし、ひたすら眉間にしわを寄せて「人生はつらいわ」って悩むシーンばっかりで、見ていて悲しくなってくる(笑)。それくらい私たちの時代からは想像できない波乱の生涯だったってことなんでしょうけど。

世界史好きとしても、1つ1つの事象をかすってるだけなので、あまり深みもなく楽しめず。いろいろ残念でした。
当時の世相なのかしら。記録鑑賞としてはできてよかった!
TSUBASA

TSUBASAの感想・評価

2.9
【時代ごとに描く英国史】
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監督:フランク・ロイド
製作国:アメリカ
ジャンル:歴史
収録時間:110分
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第6回(1934)アカデミー賞作品賞受賞。
アメリカが描く19世紀末から20世紀前半にかけての英国史です。年代を追っていく描き方でして、アカデミー賞といえどやや退屈。しかし、ボーア戦争の事情やタイタニック号沈没、第一次世界大戦あたりも描かれていたので歴史が好きであれば少し興味深い作品であります。

1899年の大晦日から1932年の大晦日までを大英帝国ととも大行進(カヴァルケード)にしていく話。ロンドンのとある一家に焦点があてられていて、各年代の事件などを取り扱う。

18.19世紀に繁栄を極めた大英帝国ですが、19世紀末になると徐々に陰りが見えてきてました。この大行進はつまり大英帝国の衰退までを表したもので、アメリカがこれを作ったとなると、いわゆる覇権国家の交代を伝えていたものなのかとさえ思えてしまいます。第一次世界大戦以降はアメリカが世界のリーダー的存在になります。ヨーロッパにおいては強国でありながら、最早世界のリーダーではなくなってしまった大英帝国。その虚しさも今作から垣間見れます。

随所に「蛍の光」が流れますが、個人的に感動したのは、タイタニック号の描写の時にはしっかりと「主よ、御許に近づかん」を流していたことです。やはりタイタニック号において最後に演奏されていたのはこの曲という認識が当初からあったそうで、これは『タイタニックの最期』や『タイタニック』でも踏襲されています。タイタニック号沈没の描写はなかったものの、英国史に刻まれている事件だったのだと再認識されました。

時代を追う書物の書き方を「編年体」と言いますが、まさしく今作もそのような描き方です。これといって主人公が決まっているわけでもなく、とある一家に焦点を当てて物語が淡々と進んでいきます。当時の世界をいわばダイジェスト的に描いていたので、そこが評価されてアカデミー賞になったと思うのですが、今見るとやや退屈。描き方で評価されるというのは、月日が経つにつれて風化していくように思えます。
従って、そのあたりで攻めた今作は他のアカデミー賞と比べても少し見劣りがしてしまうと思います。

ちなみにこれは大学の図書館で、VHSで見たのですが、VHSを再生するとか実に何年ぶりであったか。。
かや

かやの感想・評価

2.7
アメリカが描く英国史ダイジェスト。

ボーア戦争から第一次世界大戦終結までを撮影時の1932年から振り返る家族の物語で、歴史を淡々と説明しているような作品だった。

当時の映画で他国の歴史を描くのは珍しいのではないだろうか。
そのためだろうか、史実をひたすら平坦に見せることしかできず、深みのない歴史映画だと感じた。
しかし当時にしては大変な挑戦だったのだろう。
アカデミー賞作品賞受賞という結果が、それを称賛しているのではないだろうか。

戦争やタイタニック号沈没など、突然訪れる理不尽な出来事で家族が奪われても、大帝国行進曲(カヴァルケード)のように歩みを止めてはいけない。
そんなメッセージを本作に感じた。
題材的には今で言うとイニャリトゥ作品に近い気がする。

戦争に行かなければならない男たちの会話から愛国心と誇りを、行ってほしくないけど止めようがない女たちから平和と不条理を、再び戦争が始まりそうな当時の社会情勢を本作に見た。

残念なのは映画ではなく、ダイジェストに近いことだ。
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