このレビューはネタバレを含みます
🌹開放の日が近づいている🌹と『死』は宣う。
世界を支配しているのは「飢え」「疫病」「戦争」そして『死』だ。それゆえに『神は死んだ』と述べる闇の皇太子プロスペローは、ベエルゼブブ(蠅の王/サタン)に仕えていると公言し、友のために命を投げ打つ覚悟を実証したジーノとフランチェスカの父親を嘲笑った挙げ句、ジーノに『救いの神はどこに?』と問う。
フランチェスカを救うために罪を犯したと述べるジーノに、『死』はタロットカード(ヒューマン)を示す。
仮面舞踏会。
人間の欲望を満たす醜悪な余興の数々は、世の中の写し鏡であり比喩。そう世の残虐さには限りがなく人間には免れることはできない。
『死』が仮面を外す時が訪れる。
『死』が触れると赤死病となり、皆が『死の踊り』を始める。
『死』に追われ、ついに"その扉"を開く。
『死』は開放とやすらぎを与える。
現実を直視しろ。
世界を支配するのは『死』
神は沈黙を続ける?いや『神は死んだ』
様々な色の『死』が、いーっぱい(笑(笑(笑)
ポーの短編[赤き死の仮面]と[跳び蛙]に基づく作品。