GaPTooth

赤死病の仮面のGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

赤死病の仮面(1964年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

🌹開放の日が近づいている🌹と『死』は宣う。

世界を支配しているのは「飢え」「疫病」「戦争」そして『死』だ。それゆえに『神は死んだ』と述べる闇の皇太子プロスペローは、ベエルゼブブ(蠅の王/サタン)に仕えていると公言し、友のために命を投げ打つ覚悟を実証したジーノとフランチェスカの父親を嘲笑った挙げ句、ジーノに『救いの神はどこに?』と問う。

フランチェスカを救うために罪を犯したと述べるジーノに、『死』はタロットカード(ヒューマン)を示す。

仮面舞踏会。
人間の欲望を満たす醜悪な余興の数々は、世の中の写し鏡であり比喩。そう世の残虐さには限りがなく人間には免れることはできない。

『死』が仮面を外す時が訪れる。
『死』が触れると赤死病となり、皆が『死の踊り』を始める。

『死』に追われ、ついに"その扉"を開く。

『死』は開放とやすらぎを与える。

現実を直視しろ。

世界を支配するのは『死』
神は沈黙を続ける?いや『神は死んだ』

様々な色の『死』が、いーっぱい(笑(笑(笑)

ポーの短編[赤き死の仮面]と[跳び蛙]に基づく作品。
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