daiyuuki

EVIL IDOL SONGのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

EVIL IDOL SONG(2016年製作の映画)
4.3
藤崎佳奈(藤田恵名)は、グラビアをやりながらも、シンガーソングライターとしても活動する売れないアイドル。 
プロダクションの社長(屋敷紘子)は、歌手としては売れない彼女を業界のプロデューサーに枕営業をさせようとしている。 
そして彼女は日々のストレスが原因なのか、黒い影につきまとわれる恐怖に怯えていた。 
次第に、精神バランスを崩していく佳奈。
そんなある日、佳奈に一つのメロディが浮かぶ。 それは聴いた者を殺す事のできる禁断のメロディだった・・・! 
そして佳奈が発する歌声の刃は身近な人に向けられていく!
グラビアアイドル兼シンガーソングライターとして活躍する藤田恵名、初主演のホラーアイドル映画。
シンガーソングライターとして鳴かず飛ばずで、グラビアアイドルの仕事も後輩アイドルに盗られ、心身共に追い詰められ、「聴いた人を呪い殺す」悪魔の声を手に入れカルトアイドルとしてのしあがる佳奈の苦悩と成功と破滅を描いた日本版「ブラックスワン」のようなホラーアイドル映画。佳奈を演じる藤田恵名もグラビアアイドル兼シンガーソングライターとして活躍しているので、やりたいシンガーソングライターとして仕事が上手くいかない焦り、グラビアアイドル兼シンガーソングライターということで色眼鏡で見られ性的な目で見られることの苦悩、「これだ」と思う作品を手に入れた時の喜びをリアルに演じている。
佳奈の「面白さやドでかいことをやりそうな凄さ」に取り憑かれ殺人にまで手を染めるアイドルプロデューサーを演じる屋敷紘子の怪演、クライマックスの血まみれな佳奈が「EVIL IDOL SONG」を熱唱する惨劇ライブが、印象的。
daiyuuki

daiyuuki