blacknessfall

パラサイト・バイティング 食人草のblacknessfallのレビュー・感想・評価

3.5
この邦題で発見した以上スルーできない人って少なからずいて、いや、少ないのかも知れないけど惹き付けられる人はいるよね。自分もそんかスキモノの一人なんで迷わず鑑賞。

2組のアメリカ人ヤングカップルが観光地で出会ったドイツ人に誘われて観光のついでにマヤの遺跡へ。
そこで突然、現地人に襲撃される。弾みで遺跡の上に逃げる。
何故か現地人は襲ってこない、安全かと思いきや遺跡には食人草が!
食人草から逃げるには遺跡から出なければならないが、遺跡の周囲は現地人達が包囲してる。出れば殺られる。
この緊迫した四面楚歌なシチュエーション作りはうまかった。
どうにもならない状況で負傷者が出て打開策がない中人間関係に軋轢が出る。
まあ、王道でありきたりなんだけど手堅くやってる。
そんなヒューマンヘルな展開に食人草の魔の手が忍び寄る🌿💨

この食人草、見た目はツタなんだよね。なので「死霊のはらわた」ばりに絡みついてくる。捕まえたら体内に侵入してくるんだよ。これが中々グロテスクで動くと皮膚が浮き上がる。質感が諸星大二郎の「マッドマン」に出てきた"タコの木"に似てる。地味だけどとってもキモい笑
そして花からスマホの着信そっくりな音を出して誘い込む罠をかけてきたり知能も高そうな🌿

草が襲ってくる以外、展開や描写に突出した個性や冴えはないんだけど、この手の映画のお約束やセールスポイントをそつなく見せてくれる。無難に楽しいやつだと思う。

動植物、無機物も含めてちょっと変なのが人を襲ってくる映画が好きだから評価が甘くなってしまってるかもだけど笑
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