Violet

イン・ハー・シューズのVioletのネタバレレビュー・内容・結末

イン・ハー・シューズ(2005年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

Friends, Rivals, and Sisters

想像していたよりもずっと深い映画だった。
タイトルの“In her shoes”は「彼女の立場で考えたら/彼女の立場になってみたら」と言う意味で、劇中でもフォーカスされる「靴」とかけている。おしゃれでスマートなタイトル〜👠

外見へのコンプレックスを抱える姉のローズと
dyslexia(失読症)を患い中身へのコンプレックスを抱える妹のマギー。
ローズはマギーの美貌やスタイルを羨むけれど、マギーはローズの職や生活の安定を羨む。
それぞれにはそれぞれの苦悩や葛藤があって、物語が進むにつれてそれを理解していくとタイトルの意味がよくわかる。
教授のおじいちゃんからsmart girlって言われた時の嬉しそうなマギーは印象的。

正直マギーが彼氏を寝取ったシーンはあり得ないだろおおおおおと思ってめっちゃ腹立ったけど、でも自分の妹だったらやっぱり許してしまうのかもしれない。
喧嘩もするけど姉妹っていいよね。妹がいてよかったなあ〜っ思うし、いないなんて考えられないもんね。

Shirley MacLaineが良い味出してたな〜。
Cameron Diaz大好きなんだけどまじで美しすぎるしスタイル抜群すぎてもはや謎😭
マギーがビジネス始めるシーン好き。あと犬がかわいい。

▼Poems from "In Her Shoes"
i carry your heart with me(i carry it in
my heart) i am never without it (anywhere i go you go, my dear; and whatever is done by only me is your doing, my darling)
i fear no fate(for you are my fate,my sweet)i want no world(for beautiful you are my world,my true)
and it's you are whatever a moon has always meant
and whatever a sun will always sing is you
i carry your heart with me by E. E. Cummings
(1作前に見た作品と2作続けてE. E. Cummingsが出てくるとは!)

Even losing you (the joking voice, a gesture I love) I shan't have lied. It's evident the art of losing's not too hard to master though it may look like (Write it!) like disaster.
One Art by Elizabeth Bishop
「失うことなんてそんなに難しくないんだよ」と語っているのに、失うことの怖さが伝わってくる。すごい詩。
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