1953年の作品。
監督は女性。
上映尺は70分程と、タイトな中に連続殺人を重ねるヒッチハイカーを乗せた中年男たち2人の恐怖と焦燥、そして憤りなど葛藤がテンポ良くサスペンスフルに盛り込まれていて飽きさせない。
どこか『狩人の夜』を思い起こさせるのは、夜のシーンの印象だろうか?
謎多きサイコなヒッチハイカーと青年の対決を、まるで恋愛映画の様に?描いた名作『ヒッチャー』とは全く異なるトーンだが、荒涼としたメキシコの風景などもうまく切り取られており、最後まで飽きさせない、なかなかの佳作。
古き良きアメリカB級犯罪映画の匂いが心地良かった。