安堵霊タラコフスキー

だれがヨーヨーを発明したか/月でヨーヨーの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

3.0
なんか良さそうだと思って三回券を購入したタヒミック特集、しかし意外と好みに合わない作品ばかりで勿体無いことをしたなと思いつつも、ちゃんと消化しないとそれこそ勿体無いと考えこの作品を見たら案の定つまらなくて安定感すら覚えてしまった。

でもこの作品でタヒミック作品がつまらなく思える理由も自分なりに理解でき、例えるならキン肉マンやキャプテン翼といった往年のトンデモジャンプ漫画から外連味を無くし超現実性を増した彼の作風は、ガチで麻薬か何かやってそうなヤバさがあってどんな反応をすればいいのかわからなくなるのだ。

でも荒唐無稽で理解不能ながらも宇宙に対する浪漫みたいなものは感じられたし、子供が可愛い場面も多かったから悪夢の香りよりは(僅かながら)良い印象だった。

しかしこの作品でも最初と最後のように普通に良いシーンも撮れるのに、本人にその方面での興味が無いからかあまりそういう場面が多く堪能できないのは非常に勿体無く思ってしまう。

あと途中でボルテスⅤの主題歌っぽいメロディが聞こえた気がするけど、一応フィリピン映画だから気のせいってこともないと思えてしまう。