寿マーガリン

もののけ姫の寿マーガリンのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
3.5
『生きろ、そなたは美しい。』の反対語は『死ねブス』だという話を聞いてから、あ~~絶対もう一回見よう~~と思っていたもののけ姫。
ベッドの上でパソコンで鑑賞。こうするとジブリの世界が箱庭みたいに感じられて楽しいのだ。

私は別にスピリチュアルに興味はありませんが、サンのお母ちゃんが大好きです。惚れてしまいます。育てられたいビッグマザー2015ナンバーワンです。


【首だけになっても食らい付く。】

そのガッツたるや、まさに今の自分に足りないもの…!!
ゆとりファーストジェネレーションのクソニート・自意識こじらせ野郎の自負があるからこそ、この意思の強さや生命力に惹かれます。


捨てられた人間の子を、拾って育てて、かばって守って。
なんて強いんでしょうか。攻守ともにバランス良すぎ。素敵過ぎます。


人間と動物が共存するというのは、理論的には不可能ではないハズです。

ですが人間は増えすぎましたよね。地球の面積は増えたわけじゃないのにね。

人間は【命を大切にしろ】ってクドいほどに言いますけど、自然において命は不条理なほど粗末に扱われるもんです。

だからそれぞれ、必死に生き残ろうとする、生きようと努力をする。生きられないなら食われて死ぬだけ、それがそもそもの自然です。

その危機感がないから、命は淀み腐る。これは漫画でカイジも言ってたよ。
怠け、おこたり、太り、そして甘え、私のようなクソニート野郎人間が生まれる。何千、何万と、である。
今コレ書いていて猛烈に反省してる。

淀み腐ってるから、じゃぁ死ねって言われてもそう簡単にいかないから、私は生きたいし、そのために働こうと思う。
価値ある命になりたい。少なくとも今日より、自分の意思で暮らし、自分の意思で歩けるようになりたい。


【生きろ、そなたは美しい。】というこの映画の一番のメッセージ。そして、その反対語である【死ねブス】という言葉に、強烈に魂を揺さぶられる、なんとも力強い映画なのでした。