このレビューはネタバレを含みます
【2020#045】
タタリ神に呪いをかけられたアシタカはそれを解くべく西の地を目指す。
旅先でエボシやサンと出会う。エボシはタタラ場を治めており、自然を破壊する一方で多くの人々の生活を守っていた。一方の山犬に育てたれたサンは自然を破壊するエボシたちを敵視していた。両者の板挟みになったアシタカは、自然と人との共存の道を探る。
エボシたちタタラ場の人々は山を司るシシ神退治を目指し、首を取ることに成功するが、怒ったシシ神は自然を破壊し、人をも飲み込んでしまう。
アシタカはそれでも諦めず、かすかな希望の光を信じてさんに協力を要請し、シシ神に首を返すことに成功し、元の自然の世界を取り戻す。
久々の映画鑑賞(現地)。課題に追われる中で若干無理しても突っ込んでいってよかった...笑
自然と文化の共存というテーマは今や特に新鮮なわけではないけど、やっぱ「もののけ姫」は素晴らしいなと感じた。というのも、どちらも自らの生活がかかっていて懸命に生きていく人々ばかりで、この物語に本当の意味で「悪者」はいない。だから難しいテーマなのだけども...。
登場人物の中でアシタカ以外は「自然と文化の共存」を考えている人はいない(おそらくそういう思考様式自体ない)。でも、アシタカという勇敢で優しい青年のおかげで彼らの意識が少しずつ共存に向かっていく流れが鮮やか。「生きろ。」というたった3文字にも彼の熱意や願いが感じられて胸が熱くなった。