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オン・ザ・ラン/非情の罠のLEEのレビュー・感想・評価

オン・ザ・ラン/非情の罠(1990年製作の映画)
4.9
元彪異色の一作
ジャッキーが本格的に演技を重視したといろんな所で言われる何年も前に元彪は演技に挑んでいたことにびっくり
そして傑作!

自分の妻を殺した女と男の逃避行っていう設定だけでもうめちゃくちゃ面白い
この先何が起こるのか全く読めずあっという間に90分が過ぎていく
役者陣の演技も圧巻で元彪の悲しみの演技はもちろん女殺し屋を演じた美しくもスマートさを兼ね備えたパットハー、そして五福星のハンサムでお馴染みのチャーリーチンの狂気の篭った演技
アクションを封印した作品とはいえこの演技だけで十二分にお釣りが帰ってくる
アクションを封印したとはいっても元彪のさりげない身のこなしは圧巻だしホテルを脱出する時の銃撃戦の緊迫感もたまらない

ドレミのくだりの伏線の凄さややずっと同じことを繰り返す同僚や潜入した同僚が戻ってくるまでの緊張感などいくらでも語りがいのある傑作

ラストはせめてハッピーに終わって欲しかったという意味で4.9にしたけど(あれじゃあ悲しすぎる…バージョンによって違うらしいけど)元彪ファンだけではなく香港映画ファンには是非一度見てもらいたい傑作
オススメ!

元華、羅烈、高飛という香港映画のラスボスでお馴染みの彼らがチャーリーチンの手下の悪党をしてるのも見もの(笑)
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