面白かった。ヌーヴェルヴァーグ期、男２人女１人の「はなればなれに」「突然炎のごとく」形式だが、それらよりアナーキーで好みだった。ベルナデット・ラフォン、登場シーンから色気の権化だ。
とりあえず古代ローマ仮装でパイ投げする映画は初めて観た。軽いノリと思いきやビターな味わい。コニャックの壜を探すシーンについて、監督曰く「はじめのうちは何か欲求がある。だがその目的は最後に見失われる。最後にはもう欲求の形骸しか残らない」。

• #tjr2020

1959年の『いとこ同士』をまた観ているような、天衣無縫なブリアリ。また2人の男のはざまにいる女ベルナデットが味わい深い。

この2人がかなり癖があるのでシアトリカルなムードたっぷり。そこへシャルルベルモンが演じた青年も目が離せない、彼は『うたかたの日々』の監督であるのですが、結局俳優にも監督にも作品は多くないのが惜しまれる。

ステファーヌオードランがセクシーな踊り子で、その観客の1人として『いとこ同志』のジュリエットメニエルが一瞬カメオ出演している😍これは嬉しい。

シャブロル版「はなればなれに」とでも言うべき男女3角関係を少し奇妙に描いた作品。ジャックペラン版「うたかたの日々」の監督シャルルベルモンが唯一主演している作品としても面白い。若きベルナテッドラフォンは美しい。