鉄生

ハエ男の恐怖/蝿男の恐怖の鉄生のレビュー・感想・評価

ハエ男の恐怖/蝿男の恐怖(1958年製作の映画)
3.5
これはなあ…
観たらちょっと鬱になっちまうんだよなあ…
ダウナーな気分になりたい時にオススメ

1986年デヴィッド・クローネンバーグ監督作品「THE FLY」のリメイク元
クローネンバーグ版よりか私はこちらの方が好き
古さは否めないがマニア心を擽る造形美、そして演出
1958年当時だったらかなり衝撃的だったでしょうね
これホラーに括られてるけど、ラブストーリーだと私は思うんだ

段々と人間としての理性を保てなくなる主人公アンドレ
絶対に逃してはいけない「蝿」を逃してしまった妻の絶望感
現世で「いるわけがないのに現実にいる訳の分からない造形をした生物」を見てしまい、とっさに見なかった「コト」にしてしまい「処分」する「理性」ある男達

全てが切ない

もはや蝿に侵蝕されてしまいわずかに残った人間の心で黒板に書き殴った震えた「I LOVE YOU」の文字
世界一短くも美しいラブレターは妻の心に届いたのか

もう一度言う
全てが切ない

チープさも含めてね
ラストの「HELP! HELP ME!」の叫びも切ない
ただこの感じ嫌いじゃない
何故だろう

秋、だからか?
いや、明け方に観ちゃダメだよなあ

あ、さっきから自宅の周りパトカーが凄いんすよ
ハエ男じゃなくクマが出たみたいっす 笑
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