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エル・ドラドのmasatのレビュー・感想・評価

エル・ドラド(1966年製作の映画)
2.0
アメリカの父、ジョン・ウェインのその勇姿のアイドル性に、癖のあるロバート・ミッチャムを掛け合わせる。

ハワード・ホークスは『リオブラボー』(59)しか観たことがないが、どうも長い。

ただ、クラシックなつくりと映像に、突然ハッとするショットを入れてくる。
酒場で突然撃つジョン・ウェインのズームアップのズドンなんかは、このショットのための創られたシーンか!?とすら思える程の違和感の凄さ。

また、クライマックスで、何かを克服しようとするオヤジ2人の奮闘はなかなかチャーミングである。ラストカットは、二人して松葉杖を突きながら悠然と街を歩くのである。
生涯、役に恵まれなかったクリストファー・ジョージの悪役特殊メイク入った凄みは良い。

まあ、翌年、ヘイズコードが撤廃され、若き才能が開花し、世代交代という意味の“駆逐”が始まる・・・そんな前夜にあった最後の古臭を感じる。
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