なすび

グリズリーマンのなすびのネタバレレビュー・内容・結末

グリズリーマン(2005年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

熊同士の闘いのシーン興奮した

トレッドウェルは結局人間との交流を求めていたのかもしれない。彼は熊に名前をつけ擬人化している。「ぼくは熊の言語がわかるんだ」というが、本当に分かっているか確かめる術はなく、トレッドウェルが勝手に脳内で熊の言葉を作り上げ想像していた可能性が高い。彼が子どもの頃から気に入ってアラスカまで持って行ったのがテディベアが、まさに擬人化された熊であることは偶然ではないだろう。彼は子どもの頃からテディベアに話しかけていたに違いない。そして彼の頭の中ではテディベアは返事をしていたはずだ。それがいつしか、野生の熊にも同じ方法でコミュニケーションができると思い込んだ。熊は彼の中で何かしら神聖なものだった。インスピレーションを与えるものだった。だがしかしそれはあくまで彼が勝手に作り上げた熊像であった(クマかゾウかどっちなんだ)。
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