じぇいらふ

ベルモンドの怪盗二十面相のじぇいらふのレビュー・感想・評価

ベルモンドの怪盗二十面相(1975年製作の映画)
3.8
ジャン=ポール・ベルモンド傑作選3を観まくれシリーズ⑤

ベルモンドの映画に多大な貢献した人といえば、『リオの男』『カトマンズの男』等々、ぶっ飛んだアクションコメディを連作して、ベルモンドの人気とイメージを決定づけた、フィリップ・ド・ブロカ監督だと思いますが、やっぱりベルモンド=ブロカコンビ作品は観たいところ。さすがの明るさ、突飛で早すぎる展開は独特ですね。置いてかれそう笑。

じゃじゃーーん。 タイトル 軽快なテーマ曲🎵刑務所からベルモンドが出所。迎えにおっさん来てる。早々あちこちに電話📞電話代は払わない笑~はじまり

主人公ボーチエは、二十の顔、二十の名前と二十の愛人を持つ酷い詐欺師で泥棒笑。出所後も全然反省なく元の詐欺師生活に戻ろうとするが、自分を担当する保護観察官のマリー=シャルロットに出会い、一目惚れしてしまう。しかし、彼女の家に凄い美術品があるとのことで。。。というおはなし

この題名は日本公開時そのまんまみたいです。怪人二十面相というと、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズみたいですが全然関係ないです。明智小五郎探偵みたいな人も出てきません笑。要するに、いろんな偽名を使って詐欺師という意味らしいです。ここら辺、次々に違う名前で人と会ってるので、ちょっと混乱します笑。基本設定はこういう人だと押さえておいた方がいいかもです。

予告編観た感じで、シルクハットとマントなので、アルセーヌ・ルパンなのかな?とも思いましたが、全然違います笑。

ここでのベルモンドは過剰に明るく役作りしていて、クドいウザい感じが面白いです😆『薔薇のスタビスキー』も同じ様な設定ですが、全然違うのは、さすがブロカ監督作品です。

ヒロインのマリー:ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドがかなり可愛らしくて良きです💕。詐欺師のポーチエ達を向こうにまわして、強かになっていく感じとかも。初めて知った女優さんですが、アカデミー賞ノミネートしたこともあるんですね。

結構あけすけな下ネタ展開あります笑、ここら辺フランスのコメディっぽい。ベルモンドはアクション、渋い役もありますが、エッチなコメディとかもあって本当に幅広いなあ。

いつもそうですが泥棒コメディは、警察のダメさ加減、大げさ加減馬鹿馬鹿しくて笑えます。ここら辺、宮崎駿作品とかルパンとか影響大ですね。

最後の予想外の展開も面白い。なるほどそうなのねと。これソフト化してない作品なので、観れる時観るべきですね👍👍👍