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風に濡れた女のcのレビュー・感想・評価

風に濡れた女(2016年製作の映画)
3.9
今さら…という感じだが、ロマンポルノリブート作品。(レビューがかなり滞っている)
年末公開ながら「2016年ベスト10に入る!」という人が結構いたのが印象的だったので期待しつつも、ジムノペディが微妙すぎたからなぁみたいなどっちつかずな気持ちで見はじめる。

女が自転車で海に突っ込む冒頭、これはあらかじめ知っていたが、結構良かった。
とか偉そうに「結構」なんか付けちゃって余裕ぶっこいて見ていたら、その後、次から次に良い場面がめぐってくる。最高。切実さなど要らないタイプの、カラッとした、どロマンポルノ映画。もう勢いがとにかくすごい。勢いだけで生きてオールオッケー!って感じ。

「セックスは大自然と交わるようなものだ」というような文を遠い昔、本で読んで、今よりずっと若い私は変に感動したんだったことを思い出した。生活はセックス、セックスは自然。恥じらうことなど何もない。(自然に愛が含まれているのだから、愛のないセックスなんてないとまで思った。)

時に寓話っぽさも交えつつ、映画が与う快感地点まで一気に駆けあがっていく最高の1本だった。
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