数々の映画で有名なアルカトラズ刑務所を舞台に、金塊を盗んだ死刑囚と刑務所に潜入したサーシャ (セガール) が壮絶な死闘を繰り広げるアクション映画。
鑑賞後、時間が空いてしまった感想ほど困難なものはない。
ましてや、それが然程印象に残らない作品となると、それはもう大変な作業だ。
セガールといえば、まず思い浮かべるのは《沈黙シリーズ》だが、これ程まで類似作があると筆者の記憶も怪しいもので、正直レビューするには些か自信がないのが本音である。
そんな彼がスタローンやシュワルツェネッガーのように“脱却”せず貫いたイメージは、ある意味“ブランド”となり、ここまで来ると観る側も、納得し承知の上なのだろう。
そう考えると“セガールによるセガールのための作品”であり、彼にしかこなせない映画であることは間違いない。
9 2023