YoutubeチャンネルBlackTree TVでも鑑賞可能な（ただし字幕が雑）、ニューヨークの成りあがりギャングの活躍を描いた「ブラック・シーザー」の続編となるブラックスプロイテーション。主演は「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のフレッド・ウィリアムソンで監督脚本は「悪魔の赤ちゃん」や「フォーン・ブース」の大好きなラリー・コーエン。タイトルロゴが飛び込んでくるのがびっくり！

前作のエンディングを観ると同じ主人公の続編はあり得ない、と思ったんですが前作が予想外のヒット、結果急遽今作が作られ＆エンディング改変となりフレッド演じる主人公は瀕死の状態で逃亡しその後病院へ運び込まれます。

手持ちカメラと雑な編集で魅せる作風は同時期の東映作品にも相通じるもので、仲間が病院を占拠し警官も押さえつける間に手術→群衆が呆気にとられる中救急車で逃走という強引さも魅力。

リハビリ中の息子である主人公の代わりに父親がボスになるのも少々ユニーク。中盤はややダレるものの父親を殺され子供が誘拐された辺りからの報復はタイムズスクエアのビルの看板から狙撃（凄い所に居るのをアピールする為かやたらズームインする）、浜辺で寝てる所をビーチパラソルの棒で一突き（血が噴き出るのがアニメーション！）、ホットドッグ食事中の所を紙袋に隠した拳銃で銃殺（ソーセージ咥えたまま死ぬ）とケレン味たっぷりで面白く、空港では荷物受け取りレーンで死体が流れてきて利用客が阿鼻叫喚。

前作でミンストレル・ショーの如く白人の顔を黒く塗るのも痛快でしたが今回も木を使って白人の悪役を「奇妙な果実」状態にして決めてくれるのが嬉しいです。序盤の堂々とギャング達を撃ち殺すぽっちゃり家政婦おばさんも強烈でした。

音楽は「黒い戦争」のヒットで知られるエドウィン・スターが担当。ネームバリューこそ前作のJBに劣るものの豪快にシャウトするパワフルな歌唱とファンキーでノリノリのサウンドで全編彩ってくれ、サントラはスヌープ・ドッグやアイスT、ティンバランドらがサンプリングしてるみたいです。

• #ジャケ写登録ありがとうございました

『ブラック・シーザー』まさかの続編。字幕なしのオリジナル鑑賞なので自信なし。

いやあの展開から無理にも程があるだろうと思ったけども、前作の寂寞感あふれるラストシーンは、なんと全米公開時はカットされたみたいで、続いていても本国の人々には、何ら問題にならないというカラクリ。
しかも、監督さん自ら劇場を駆けずり回ってフィルムをカットして、公開３日前〜２時間前に作業終了したという。
苦労の甲斐あっての大ヒット！　それを受け、役者のギャラが高騰する前に、続編撮っちまおう！　話の筋？　その場で考えちまおう！　という見切り大発射！　愛すべきトンデモ映画でした。

ご丁寧に前作のラスト直前から物語はスタートし、世界線が大きく変わる。『ＢＴＴＦ Part2』のドクの講義をマーティーと一緒に受けてるから対応出来た。

前作で孤独であったはずのトミーは、まずパパに助けを乞うと、一体何処に隠れていたんだっていう程、ワラワラと手下たちが湧いて出て、病院に担ぎ込むと医者に銃を突きつけ脅し、緊急オペが始まった。

ハーレムを汚す麻薬組織を、一掃する為、又もやトミーのマシンガンが火を吹く！
さらさらヘアーの空手マスター爽やかヤクザが、唐突に登場もコテンパンにのされ即退場。『仁義なき戦い』等のヤクザ・ムービーへのオマージュか。

ニューヨーク市の汚職地方検事ディアンジェロは、裏帳簿を持つトミーとパパギブスを、消そうと目論むも２人は逆に利用し、無罪を獲得。

ハーレムの覇権と下克上を狙うザックは、ディアンジェロと手を組み、ギブス親子の不和を誘い、トミーは妻子を連れビバリーヒルズへ移り、パパギブスが、ハーレムの帝王を引き継いだ。
ここの描写と劇伴が、ノリノリで笑える。♪〜ビッグ・パパッ〜♪

刺客が各々に送られ、トミーは何とか退けるも、ザックとステゴロの勝負中にパパは、心臓発作を起こし死んでしまう。

そして、怒れるトミーは単身ＮＹに乗り込み復讐の弾丸を浴びせるが、唯一の弱みであるＬＡにいる息子を狙ってザックが、飛行機で大陸を横断する。トミーも何とか追い付き、ザックを退ける。空港隣どうしなんですね。

しかし、息子ジェイソンが別の部下に攫われてしまっていた。旧友の牧師ルーファスの助けを借り、宿敵ディアンジェロの元へ向かう―――！

『黒いジャガー』ぽいヒーロー物にチェンジした感あり。
前作の爽快感満載だった成り上がりの部分を、ほぼ全編やってくれる感じ。
ある意味アクション・コメディー！

Google翻訳さんの助け借りて米wikiを参考にいたしました。

• #cradle-of-blaxploitation

ブラックシーザーの続編。冒頭のゲリラ撮影！カーチェイス！既視感あると思ったら、これってブラックシーザーのラストのフッテージだよなぁ〜。音楽もJ.Bは不参加だったり色々と大人の事情、又は強引さが目立つ作り(前作のラストは明らかに死を彷彿させるのに実は生きてました！の不死身パターン。実は殺された主人公には双子の兄、又は弟が居て…のパターン同様に笑えない)。ラリーコーエンよりロジャーコーマンプロデュースかと思った。(コーマンには失礼な話しだが)

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