ドルフ・ラングレン初の共同監督作品！賭博格闘技で生計を立てるドルフの元に高額な宝探しのガイド役の依頼が舞い込んできたのだが…。単独監督作2作目『レッド・リベンジャー』と3作目『バトル・ライダー』の間に撮られた作品らしいです。恐らくこの時期のドルフは単独監督作に集中したかったものの出資元の中国の映画会社があまり自由を効かせず、折り合いがついたのが共同監督兼共同プロデューサーという形だったのかな〜と推測します。

格闘戦や銃撃戦などのアクションが全体的に散りばめられていて、他の単独監督作と同じく銃撃戦の音も大きめで迫力はある方なのですが、やはり共同監督作なだけあってドルフの作家性はあまり表に出てきていない気がしました。普段見せない2丁拳銃シーンがあったり、ラストバトルで手にする銃が普段のショットガンではなくライフルであったり、ラスボスのトドメの差し方が軽かったり（単独監督作では敵の動きを封じてからの顔面破壊ヘッドショットが多い）、ヒロインも含めて味方サイドの登場人物が全員殺されてしまったり、何だか歯痒い印象。

1番残念だったのは格闘戦で1番強かった敵をドルフではなくヒロインが銃で仕留めてしまい、ドルフが負けっぱなしで終わったところです。普段から賭博格闘技で慣らしてる強キャラ設定のはずなのにボコされたまま終わるのはガッカリですよね。逆にその一場面だけでも空手ファイトでいい動きを見せてくれれば作品の評価が上がるくらいなのに…同じB級格闘路線のヴァンダムやセガールでもこういうところだけはちゃんとしてくれますからね！ドルフもしっかりしてくれよな🤦‍♂️

まあこう言った感じでドルフガチ勢が観ると落胆するのですが、逆に共同監督作のため何か尖った部分がある訳でもなく程良くまとまったクセのないB級アクション映画に仕上がっていたのも確かです。坊主頭のドルフは滅多に見れないし、ほぼトレードマークと化しているデカいナイフを握るシーンも一応あるので、やんわりオススメしておきます…😶

ラングレンが内モンゴルで宝目当てに殺し合う映画

【概要】
ロンソン（ドルフラングレン）は内モンゴルに来て警備会社を立ち上げるも失敗し多額の借金を負うことに
借金返済のため闇闘技場を利用していたがその際逮捕されてしまう。
刑務所行きを免れるためには借金を返済しなければならず、そこにチェンバーズという男から「タンカ」探しの誘いを受け参加することに
しかし同じくタンカを狙う集団がおり…

【感想】
アクションの質、量、共に楽しめるレベルでこの時期のラングレン映画にしては良作

ただラスト借金返済しないと刑務所行きになる話はどこにいったのやらって終わり方で
それでいいのか？ってなったけど

ラングレン作品の中では秀作！