スギノイチ

イグアナ/愛と野望の果てのスギノイチのレビュー・感想・評価

イグアナ/愛と野望の果て(1989年製作の映画)
4.0
映画においてこの手の醜いキャラクターは優しい心とセットになっていることも多いが、この主人公に関しては全くそんなことはなく、虐げられてきたコンプレックスを爆発させる。

仲間同士に首を斬らせ、お嬢様(マル・バルディビエルソ)を性奴隷化し、島民達にはわざと悪意を煽るような統治を行い、やりたい放題のイグアナ男。
酷いありさまに気が滅入るが、王になってさえも島民達に憎まれ続け、誰からも愛されない姿が段々と哀れになってくる。
終わり方もこれ以上無いぐらい絶望的だが、ようやく救われたような気もする。
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