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ベンジャミン・バトン 数奇な人生のraylaのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

設定が斬新で、面白そうだとおもってみたけれど、メイクとかの技術に気を取られてあんまり感情移入できなかった。
ひとつ疑問だったのが、老人として生まれてきたけど体は小さく生まれてきたので、死ぬまでにまた小さくなるのが何か違和感。設定上仕方ないと思うけど、そこがどーしても気持ち悪かった。
ベンジャミンバトンの人生を、最初の逆回転の時計に例えているのはセンスいいなぁと思った。
全体を通して、とても良い映画だなとは思ったんだけど、ベンジャミンの人生を駆け足で見ていった感じだったので、これといって強く心に残るものはなかったような気がする。3時間弱で1人の人生を始まりから終わりまで見せるには、ちょっと短すぎたかなと。
ベンジャミンの父親としての責任感も欠如していたと思う。ラストで結局デイジーと過ごしたわけだから、結果的にはずっと暮らせていたと思う。デイジーのもとを離れてからも、よくわかんない放浪生活してたし。少しはデイジーを手伝うとかしろよって思った。
中盤の若いブラピはイケメンすぎた、アメカジ長身金髪は最強すぎるって。自分とは系統が全然違うけど、憧れちゃう。
バレエ教室にて、ベンジャミンとデイジーが鏡に映った自分達を見て"この姿を覚えておきたい"と言ったシーンはとても切ない気持ちになった。ようやく2人の年齢が同じくらいになったけれど、そんな時間はわずかしかない。共に歳を取りたいけれど叶わない。そんな感情がこの一言に詰まっていると思う。
撮影技術、デイジーのバレエの美しさ、ブラピの演技力。全体を通して間違いなく名作だなと思った。
途中何回か出てくる雷男、結構好き笑。
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