ジョージ

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のジョージのレビュー・感想・評価

3.8
人は生まれた瞬間から「場所」に身を置き、様々な「場所」の中で自らを変化させながら成長し、最後に死を迎える。
「場所」とは、人と人や、自然、モノなどとの関係性の総体だ。
人は時間によって変化するのではなく、「場所」によって変化するので、成長過程が逆になったとすれば、その人生は経験を積み重ねていくものではなく、「喪失」していくものになるだろう。
ベンジャミン・バトンの試みは、描ききれていない世界がたくさんあるが、人にとって時間とは何かを問いかける素材にはなっただろうと思う。