くう

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のくうのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

【彼女視点での感想】
同じ時間を歩めないのは悲しいことが多かっただろうけど思い返す時間の愛おしさはきっと変わらない。
「それなら一緒にいる時間を重ねれば良かったのに」と、少し前見た時は思った。
けれど実際には、ほぼ同世代なはずなのに、老いていく自分とは裏腹に若返っていく愛しい人。
特に女性であれば、自分より若く精悍な男性に隣に居られる気持ち…「気にしないよ」と言われても、「だけど」と思ってしまう気持ちが共感できると思う。

最期に向かっていく時間、そしてその最期の瞬間を、彼女が一緒にいられて本当によかった。

【彼視点での感想】
たくさんの大人に囲まれて育ったからこそ、どこか達観した点がある青年に成長したのだと思う。
だからこそ、どんな人に出会っても相手を尊重しつつもブレない性格で、彼女と生きる人生も彼女のために諦めてしまった。悪く言えば頑固者。
だけどだからこそ悲しく、愛しい気持ちになる作品になったのだと思う。

最期、本当に思い出したのかどうかは分からないが、最期好きな人に抱きしめられながら逝けるのは幸せな人生だったと思う。
くう

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