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エンティティー/霊体の一人旅のレビュー・感想・評価

エンティティー/霊体(1982年製作の映画)
3.0
シドニー・J・フューリー監督作。

フランク・デ・フェリータの同名小説を、原作者のフェリータ自身が脚色し、シドニー・J・フューリー監督が映像化したホラーで、本作は1976年にLAで実際に起きた出来事を基にしています。

3人の子供を育てるLA在住のシングルマザー:カーラをヒロインにして、ある日を境に謎の霊体に度々レイプされるようになったヒロインが事態を解決すべく超心理学のスペシャリストたちの力を借りて、霊体撃退に挑んでいく様子を描いた“ポルターガイストホラー”となっています。

世の中には色んな映画があるものだと改めて思い知らされる実話ベースの怪奇ホラーで、ヒロインvs肉体を犯しにかかる色情魔霊体の対決のゆくえを、霊体の仕業ではなく総てがヒロインの妄想だと結論付ける主治医の精神科医との関わりを軸に描き出しています。ヒロインを襲いに来たタイミングで霊体を瞬間冷凍させるというクライマックスの奇想天外ミッションでは大掛かりな実験セットも相まってSFホラー的な風味に惹き込まれますし、主演のバーバラ・ハーシーの体当たり演技が迫真の出来となっています。
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