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雲のむこう、約束の場所のyasu555overseasのネタバレレビュー・内容・結末

雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

さっきアマゾンプライムで見ました。

何故、評価が悪いか!?が分かりました。
この劇場版アニメ映画は "現実ではあり得なく、現実っぽさがあって両方の現実と非現実を混ぜ合わせた大人向けでちょっと反戦と反日を描いたユートピア且つディストピア・SFロマンスなアニメ映画やなって分かりました。

これは誰もが堪能、感情移入出来る作品ではありません。難しい作品です。
自分は堪能し、ユートピア且つディストピアな世界観でやばかったです。

"吉岡秀隆が演じた主役:藤沢浩紀" と"萩原聖人が演じたもう1人の主役:白川拓也" と "南里侑香が演じたヒロイン役:沢渡 佐由理" が純白の塔まで飛行機:ヴェラシーラで一緒に飛ぶ夢を目指す3人の夢の目標が凄かったですが、沢渡 佐由理がある塔の夢を見て、それもいびつで不思議な夢です。その夢を見たせいで突然姿を消して佐由理が失踪した事で拓也と浩紀はヴェラシーラの製作を止めてしまって、これから3人が"純白の塔"を巡って約束の願いによって再び会える様に導かれるんやなって分かりました。
有り得なそうで現実っぽく見せた純白の塔に到達出来る事を想定した多元な分岐宇宙に広がってる1つの平行世界で最も近くなってる螺旋状の物体に接続して螺旋状の物体を中心の数インチ四方空間と別の宇宙空間な世界に置き換える平行世界と空間置換を開始した変換ステージ:フォースフェーズでアルゴリズムのプログラム実験のシーンは凄い実験なプログラム作成でした。興味深く、難しい実験でした。

塔の夢を見たせいでずっと昏睡状態に陥った奇病にかかった佐由理を純白の塔を活動させる為のサンプルとして白川拓也を含めて戦時下特殊情報処理研究室の研究員達、アメリカNSAの局員も彼女を利用出来るからその目的を知った時、まるで動物実験みたいな感じで人間が塔の夢を見る彼女を餌として実験する扱いが酷く感じました。現実では有り得ませんが、新海誠監督がこんな現実ではあり得なく、現実っぽさがあって両方の現実と非現実を混ぜ合わせた大人向けでちょっと反戦と反日を描いたユートピア且つディストピア・SFロマンスなアニメ映画も描くことが出来るんやなって凄く実感しました。新海誠は凄いなぁ〜って思いました。
純白の塔を巡ってアメリカとユニオンの軍事衝突的な緊張感はキューバ危機と冷戦に通じる描写でした。後、佐由理がアメリカに移送されるから藤沢浩紀が佐由理を救う為に佐由理を連れ出した親友の拓也と再会し、2人は歪み合って対立する中、仲直りしてヴェラシーラを再び製作して完成させたヴェラシーラに浩紀は乗って佐由理も一緒に乗せて、拓也は純白の塔まで飛んで到達出来るのを見届けたまま、飛んでアメリカとユニオンの戦争に巻き込まれながら、少し応戦して上手く振り切って純白の塔まで飛んで到達した瞬間、佐由理が覚めた後、夢での事は全て忘れてしまって平行宇宙の侵食が急激に拡大し始まって世界が暗闇に飲まれていく時、浩紀がウィルタ(反ユニオンの解放戦線なテログループ)のリーダー:岡部に託されたPL外殻爆弾を投下し、塔を壊して宇宙の消失を食い止めたけど、約束の場所は永遠に失われて、10数年が経ち、大人になった浩紀が故郷の津軽半島にやって来て誰もいなく浩紀の隣もいなかったシーンを見て、自然な一部に変化したのやと分かりました。