サーフ

八甲田山のサーフのレビュー・感想・評価

八甲田山(1977年製作の映画)
4.2
八甲田山へ雪中行軍を行う青森から向かう連隊と弘前から向かう連隊、2つの連隊の対照的な結末を描いた超大作。

無能な指揮官ほど恐ろしいものは無いと感じさせる作品。
今作では八甲田山へ雪中行軍を行う2つの連隊が描かれており、片方は計画に見合った人員、案内役を付けるといったリスク管理がされる一方でもう片方の連隊は明らかに多い人員に案内役も付けないといった行軍に対する甘い認識といった「生きるもの」と「死にゆくもの」が明確に分けられて描かれる。

死にゆくものの方の描かれ方が本当に壮絶。
極寒で猛吹雪の中、遭難状態に陥った隊員が次々と死にゆく。発狂する者もして正に地獄絵図といった感じ。

撮影も本当に大変そう…。命懸けの撮影に思えるシーンが幾つある。
雪崩のシーンはどうやって撮ったんだろ?CGもない時代だし、特撮の方式なのか眼鏡映像からの流用なのか、それとも本当に雪崩起こして撮影したのか…。
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