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バッド・ガールズのtakのレビュー・感想・評価

バッド・ガールズ(1994年製作の映画)
3.1
1980年代ハリウッドは、西部劇が下火だった時代。父親が見ているテレビの映画番組で西部劇を観ていたが、そういえば映画館で西部劇ってやってないよなー、と思っていた。88年の「ヤングガン」以降、製作されるようになってくるのだが、90年代に入って西部開拓時代を舞台にした映画は人間ドラマに重きをおいた作品が多く、いわゆる勧善懲悪の娯楽作はあるか?と言われたら思い出せない。

そんなに時代に颯爽と登場したのが、売れっ子女優4人を主役に据えた「バッドガールズ」だ。従来のウエスタンと同じ善対悪という構図、クライマックスの派手な銃撃戦、そしてカッコいいお姉さま方が見どころ。主役を女性にした時点で“見世物"感がどうしても先行するのだが、実際観ると決してイロモノではない。ドリュー・バリモアを除いて露出も多くはなく、セクシーさを前面に出してないのは好感。

従来の西部劇に出てくる女性像は気丈で男勝り。「バッド・ガールズ」にももちろんそんな登場人物は出てくるが、メアリー・スチュワート・マスターソンが演ずる未亡人娼婦が等身大の役柄で印象に残る。クールなマデリン・ストーがひたすらカッコいい。
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