えそじま

ピグマリオンのえそじまのレビュー・感想・評価

ピグマリオン(1938年製作の映画)
3.5
偏屈で傲慢な言論学者ヒギンズは訛りの酷い花売り娘イライザを貴婦人に改造する計画を立てる。
卓越した吸収力で次々と上流階級の言葉や所作を習得していくイライザだが持ち前の強い自立心は変わらず。度々ヒギンズと衝突する。

人格の虚構性という不変のテーマに大衆的な恋愛要素を落とし込んだクラシックロマンス。結局人格とは他者にどう扱われるか、どう見られるかによって決まるものであって、本当の自己など認識出来る所には存在しない。
このテーマについては後にベルイマンが2万マイル先の奥まで踏み込んでいる。
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